過去ログ - 召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その37
1- 20
783: ◆1otsuV0WFc[sage saga]
2012/03/14(水) 18:22:29.20 ID:ISasBzC0o
 戦場が一気に慌しくなる。北側の王子率いる西国召喚隊と、

 帝率いる東方軍が魔王軍めがけ突撃し、交戦は激しさを増す一方であった。

 それとほぼ同時刻、南側においても小競り合いが勃発し、北側に押されるような形で、

 国軍が誇る壁と、倍以上の魔王軍が激突する事となった。

 この時点で魔王軍の戦力はおよそ25万程度と推測されるが、

 現場で戦う彼らがそんな事は知る由もなく、とにかく南下を防ぐべく戦っていた。

 南北では大きく戦力差が変わるが、数の少ない北側が不利かと言うとそうでもない。

 少ない数だからこそ、その場に布陣し留まらず、戦場を縦横無尽に動き回り

 移動する事で、魔王軍の攻撃を一手に受けず、かわす役目も兼ねている。

 それに対し南側の国軍兵らは、横1列の壁となり、その場に留まり、攻撃を食い止めている。

 交戦は1ヶ所のみにならず、被害は明らかにこちらの方が多かった。

 そして、何重にも及ぶ壁ではあるが、1点を突破されると、

 他の場所からその防衛に回るのは事実上、不可能に近いものである。

 魔王軍が城を捨て決死の突破を試みる背景には、諸々の事情があるが、

 最も大きいものとしては、魔王城開門がその理由である事は容易に想像が出来た。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/471.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice