過去ログ - 美夏「お姉ちゃんの『鋼鉄の騎士』か…」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/02/19(日) 22:08:38.99 ID:4Azdazhc0
〜次の日の早朝、校門〜

トニー「ピアノを弾いてる時間帯考えると、この時間帯に来れば待ち伏せでき……もっと早く来ていたか」

コソコソ 春香「……」

トニー「…」

トニー、春香の目の前にイノセントスマイルを差し出す。

春香「!」

トニー「これ、忘れてたよ。それと、俺、言わないから。君がこの本借りたことは」

春香「あ、ありがとう、ございます…」ダッ

春香はぎこちなく礼を言うと、脱兎の如く走り去った。
トニーは春香の後姿を見ながら、思案する。
絶対に、何かあると。
トニーは携帯電話を取り出し、話しかけた。

トニー「ジャーヴィス。彼女、ああいった物絡みで絶対に何かあったはずだ」

ジャーヴィス[間違いありませんね。あの怯えようからして、聖樹の高等部ではなく白城に進学したことと関係があると思われます。調べてみますか?]

トニー「やめとく。ちゃんと話しをして、向こうが言ってくれるのを待った方がいい」



それから…。
トニーは何とか話しかけようとするものの避けられてしまい、上手くいかない。

トニー「まいったな…。どうしたものか…」

信長「でも、忘れ物を朝一で渡しただけでしょ? 乃木坂さん、何でいきなりトニーを避け出したのかな? ひょっとして、その忘れ物がイノセントスマイルだから?」

トニー「多分そうだろうな。それを踏まえても、あの怯え方は尋常じゃなかったぞ。ほんと、どうやって話しかけれいいのやら…」

考え事をしながら、トニーは自分のクラスの教室に入ろうと、戸を開ける。
……タイミングが良いのか悪いのか、開けた瞬間に春香と鉢合わせてしまった。

トニー&春香「「あ……」」

直後、春香は瞳を潤ませながらその場を走って逃げる。
瞬間、トニーの方も慌てて追いかけた。
しかし、二人の追いかけっこは多くの生徒たちが見ていたわけで…。

モブ連中「きゃあー! 春香様が男に襲われてるー!」「何? 白銀の星屑が!?」「星屑親衛隊、出撃!」

あと少しで追いつくといった矢先、トニーの正面に人垣が現れる。

トニー「ゲ!」

モブ連中「我らは星屑親衛隊! 春香様の親衛隊だ。春香様には指一本触れさせん!」

トニー「クソ。付き合ってられるか!」

言うや否や、トニーは踵を返してその場から避難する。
しかしというか、当然というか、星屑親衛隊は想定内だったように追撃に入った。

モブ連中「追えー! 生かして帰すなぁっ!」「殺せー!」「[ピーーー]、[ピーーー]、[ピーーー]ぇぇぇっ!」

トニー「シツコイ! こっちに来るな! どっか行け!」





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