過去ログ - おっさんがハッピーシンセサイザーを踊るまでに至る長い経緯(勝手な妄想)
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 19:44:48.71 ID:tqalGdHs0
「うっわー、オジサマ何、この店?店員さん超美人ばっか、ありえん」
とっちゃんの言う通り、絶対狙って雇っているとしか思えない、店員のレベル。男性のウェイトレスは一人もいない。
「よーし、二人とも遠慮なくじゃんじゃん頼んでくれ!」
「あ、すいません。先にお手洗いに」
恭子はそう言うと、注文の前に席から離れた。チャンス到来。
「・・・あの、とっつぁん、恭子こと、本人から色々聞いてる?」
とっちゃんは、はいと一言いい、
「本当は、私のほうから色々しつこく聞いたんですけど、編入する前の事とか、オジサマの事とかも知ってます」
恭子が色々話しているということは相当この子の事を信頼しているのだろう。
彼女が敬語で話しているということはきっと真剣に聞いてくれているからだと思う。
「恭子、あの子は以前は凄く元気な子だったんだ。あんなことがあったから、今はまだ塞ぎこんでる部分もあるけど・・・」
俺は続けて言う。
「俺は昔のように元気になって欲しいんだ、だから、その、とっつぁんには色々、なんていうか、よろしくお願いしたいんだ」
とっちゃんはすこし笑って俺に言葉を返す。
「オジサマ、すごくイイ人ですよね。・・・私もキョウと出会ってからまだ短いですけど凄く大事な親友なんです、だから・・・」
とっちゃんはそう言うと、店に備え付けてあるアンケートのうらに何か書き始め俺に手渡してきた。
「だから、オジサマもキョウのことで何かあったら私に相談してください」
ちょっと目が潤んできた。
この子は良い子なだけでなく、凄く頭の良い子なんだろう。
この少ないやり取りだけで俺の伝えたいことを理解してくれている。
「ちょっと、オジサマ、ワンギリ。ワンギリ」
え、あっ、と戸惑いながらも、そうか、とケータイを取り出しアンケートのうらに書かれている番号を発信する。
「えへへ、オジサマの番号GET、後でメールもしといてー」
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