過去ログ - おっさんがハッピーシンセサイザーを踊るまでに至る長い経緯(勝手な妄想)
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 17:59:26.29 ID:tqalGdHs0
目を覚ましたのはインターホンの音だった。ヤバイ、ヤバイ!
仕事の関係上休みが少なく時間がほとんど無いせいで迎える準備が終わっていない。
部屋造りすら終えていない、ベッド、タンス、クローゼットなど家具の設置が何とか終わっているだけで、
テレビ、レコーダー、パソコン、ステレオなどの電化製品は量販店で買ってダンボールに入ったまま積まれている。
とにかく出なければいけない。どうしようと思いながらも扉を開ける。
「あ、あの・・・・え、と」
かばん一つでマンションの部屋の玄関に立つ恭子が言葉に詰まるのは仕方の無い事だろう。
なぜなら、本来駅まで迎えに来るはずだった相手が今起きました状態で対面しているからだ。
ちなみにあの訪問の後しばらく恭子と話したり、
その後の電話などでも持ち前のフレンドトークで和ませたおかげか多少は表情を取り戻している。
「ゴメン、今起きました。チャイムが目が覚めました」
九十度のお辞儀で謝罪し、よくここまで一人で来れたなと感心していたら
「住所は聞いていましたから。その、大丈夫です」
恭子は常に遠慮がちだ、師匠がいた時はそれ程でもなかったのだが、
叔母の家で過ごした半年で何かを望む事をやめてしまったのだろう。
「まあ、立ち話もなんだ。俺は着替えと顔を洗ってくるから、くつろいでいてくれ」
「あ、はい。・・・・・お邪魔します」
「次からは、ただいまって言おうな」
俺は昔の元気な恭子に戻したい。その為には何だってやる。
とにかく遠慮できないように巻き込んで、笑えるように馬鹿をする。
あの日からそう決めていた
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