過去ログ - おっさんがハッピーシンセサイザーを踊るまでに至る長い経緯(勝手な妄想)
1- 20
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 18:03:44.82 ID:tqalGdHs0
「いきなりで悪いんだけど、休みがとれなくて時間が無いから今日はハードスケジュールになるけどいい?」

そう、今日中に全て生活に関する準備をしなければならない。
会社の部下が私立高校の理事長の知り合いで編入させて貰え、学校関係は何とかなった。
本当はコネで0点でも編入出来たのだが、恭子は合格点をはるかに上回る点数を叩き出し、
お礼を言いに行った時は逆に感謝されてしまった。
 
 「あの、私一人でなんとかできますから、無理しないでください」

 それがイカン。遠慮。俺はそう何度も使う事が出来ない言葉を準備している。
本当は使いたくないけど最初が肝心なので言う事にした。

 「全然、無理なんかしてないよ。恭子の面倒をみるのが俺の役目、ほかっとくなんて師匠に顔向けできねえよ」

 本当は理由付けなんて必要ない。でも、それでも師匠から受けた恩に報いる事にしておくのが遠慮をさせない為の口実。
 あ、しまった師匠の事を思い出させてしまったか。俺の入れたココアを飲む恭子の顔からはわからない。
ただ、返ってきた言葉が期待していたのと違った。

 「すみません、よろしくお願いします」

 ありがとうって言って欲しかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
107Res/102.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice