過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」
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953:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:05:07.16 ID:zOTgBn/n0
『愛ちゃんが死んだ時も、絆さんおかしかったよ。
こんな感じだった。もしかしたら雪ちゃんも……』
『そんなわけないよ! 命なんて、トップファイブの
AAD一機動かすこともできないんだよ?
954:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:05:41.60 ID:zOTgBn/n0
しかし瞬きする間にそれは掻き消え、
どこか「変」な笑顔で絆は優と文の背中を押した。
「さぁ行くぞ。お前ら、悪さはしてなかっただろうな」
955:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:06:23.49 ID:zOTgBn/n0
*
カチャリ、と停止した優が、皿の上にフォークを落とした。
文は、口の中にロブスターの
956:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:06:57.14 ID:zOTgBn/n0
優が大声を上げる。
周囲がざわついて、立ち上がりかけた優の方を見る。
周囲の視線など意に介さず、
957:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:07:37.52 ID:zOTgBn/n0
「どうして? どうして命死んだの? どうして!」
優が喚きながら立ち上がった。
絆の隣でチビチビと食事をしていた霧が
958:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:08:18.03 ID:zOTgBn/n0
その隣で、文がボトリと
ロブスターの切り身を皿に落とした。
そしてフォークを取り落として、両手で顔を覆う。
959:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:09:02.30 ID:zOTgBn/n0
「そんなこと、絆言ったことないじゃない。
どうしたの、急に? 何か怖い……」
優は正直な子だ。
960:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:09:42.61 ID:zOTgBn/n0
「じゃあどうすれば普通なんだ?
お前の言ってることは良く分からんな」
「普通って……命が死んだんだよ?
愛が死んだ時は、絆もっと悲しそうだった。
961:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:10:09.88 ID:zOTgBn/n0
泣いている双子を見て、絆は深いため息をついた。
黙れ、と怒鳴りつけることはできた。
静かにしろと怒ることも出来た。
962:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/17(土) 23:12:25.40 ID:zOTgBn/n0
お疲れ様でした。
次回の更新に続かせていただきます。
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