過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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126:(BGM:Symposium magarum)[saga]
2012/03/27(火) 23:23:40.63 ID:eyhatQVs0
何度も魔女の武器をその身に受け火花を散らしながらも、バースは発射準備を整えた。
ブレストキャノン起動に一枚、エネルギーの充填に二枚。
たったそれだけのセルメダルが生み出す破壊力を魔女に知らしめるために。

「ふっ……うおぉぉおおおぉぉぉぉおおっ!」

雄叫びをあげながら、カッターウイングによる飛行の最高速度、時速300kmに達して猛然と魔女に接近する。
勿論その間も魔女の攻撃を受け続け、バースの体中から火花が散っているが気にも留めない。
そして、遂にバースは、システムが限界を迎える前に魔女に接近することに成功した。

「ブレストキャノンシュート」

「ギッ……」

「はぁぁぁああッ!」

真紅の光線が魔女を貫く。
腹に風穴を空けられた鎧は、罅割れ崩れ消え去った。
代わりに現れたのは、砕け散ったガイアメモリと風化して消えてゆく白服の男。
バースはそれを確認してからドライバーを外し、ほむらへと戻る。

「ふぅん……本当にグリーフシードは落とさないんだね」

「そうみたいね。フィリップさんには、早く結果を出してもらわないと……」

「それは楽観的に過ぎるわ……そもそも、解決手段が存在しないという可能性もあるのだから」

「暁美ほむら、キミは悲観的に過ぎるね。繊莉子、どうなの? キミの予知で、何か見えないのかい?」

「だから、魔法は使っちゃ駄目なのよキリカ……」

相も変わらず不満そうな顔をしたキリカと、呆れ顔の繊莉子とほむら。
再び全員で集合することになっているマミの家に向かいながら、ほむらは思う。
この世界には、期待していいのだろうか、と。
今のところ自分の理想とする世界が見事に実現している――かえって、不安になるほどに。
魔女の真実を受け入れた巴マミ。まどかを殺そうとしない美国繊莉子と呉キリカ。
しかも、仮面ライダーとやらの力添えまである。
……ああ、いや。不安要素は、確かにあった。
美樹さやかの様子が――今までのどの世界で見た彼女とも、一致しないことだ。


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