過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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[saga]
2012/04/02(月) 22:34:42.72 ID:Begwozsd0
「―――ッ!?」
「なっ……!?」
俺達を襲ったのは『真下からの』攻撃。
丸で最初からそこに在ったかのように一瞬で地に突き立てられた――いや、突き出てきた十字架。
俺達二人とも出現を全く感知できなかったそれに、捕らわれてしまったのだ。
更に追い討ちをかけるように、俺達の周囲に大量の荊が生成される。
「ま、まさかな。おい……嘘だろぉぉおおっ!?」
「うっ……うあぁぁあああっ!?」
気付けば魔女の本体が現れている。ハートマーク……いや恐らくは心臓を模した身体に、
まるで繋がれた点滴のように生えている荊。
ぶちぶちぶちという不気味な魔女の鳴き声と共に、
その荊が全てまるで生き物のようにうねうねと動いて、こちらに迫ってくる。
そして――俺達は、貫かれた。
二人の悲鳴が結界内に響き渡る。
異物が身体の中で暴れまわる感触を体感する。
身体中で荊が駆けずり回って俺をぶち壊そうとする。
ロストドライバーに攻撃が及んでないのが不幸中の幸いだが――あまり、意味はないだろう。
もはや俺に、戦闘の続行は不可能だった。
「……が、はっ」
翔太郎を捕えていた十字架が消滅した。
同時に変身が解除され、どう見ても一直線上にない入り口と出口から荊がずるずると抜け出て、
その度に彼の身体からは黒ずんだ血がだばだばと溢れだす。
同じく変身は解除されたものの辛うじて意識を保っていたほむらは、それを見て歯噛みする。
(まずい……咄嗟に痛覚を遮断したから助かったものの……)
打つ手が全くない。
両手首・両足首を荊に縛られているため十字架から抜け出ることもできないし、
盾から銃器を出そうにもそれを構えることが出来ない。
なんとか右手にはバースバスターを持っていたものの、だから何が出来るというのだ。
(どうすればっ……!)
その時、翔太郎の懐から蜘蛛がひょっこりと顔を出す。
ほむらは一瞬、魔女の仕業かと疑ったが……違う。
(アレは確か……スパイダーショック、だったかしら)
翔太郎が、意識を失う寸前にどうにか起動させたのだろう。
ほむらは内心舌を巻いた。仮面ライダー、中々どうして侮れない……正直、甘く見ていたかもしれない。
痛覚遮断も肉体再生も出来ない彼らには、それら後付けの機能を凌駕し得る鋼の精神がある、ということか。
スパイダーショックは発信器を結界内に置き、結界を脱出して魔法少女達に救援を求めるべく駆け出す。
魔女がそれを察知し、小さな蜘蛛を刈り取るべく多量の荊を展開させた。
ほむらは片手と視線のみでなんとか照準を合わせ、バースバスターを連射して蜘蛛の逃走を援護する。
代償として右腕の骨が折れた音を聞く羽目になったが、まあ、安いものだろう。
(……後は頼んだわよ)
そしてそれを鬱陶しがった魔女は対象をほむらに変え――再び荊で、貫いた。
何度も何度も、入口も出口も分からなくなるくらいにしっちゃかめっちゃかに、貫いた。
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