過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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160:1[saga]
2012/04/16(月) 20:55:58.91 ID:jQva5Ujy0
「フィ、フィリップさん何これ!? あたし達にも変身しろっていうの?」

「いいや違う……いや、合ってるか。説明は後にしよう。使い方だけ教えておく」

「ドライバーの右に君たちのソウルジェムを。左に今渡したギジメモリ『マギカ』を挿してくれ」

「こう……ですか?」

「そう、後は僕たちがしているようにドライバーを倒せばいい。急いで現場に向かおう」

久し振りの、魔法少女達の変身。
若干名が仮面ライダーのように変身コールをしたがその様子は割愛する。
誰がしたかは大体想像がつくだろう。
ともあれ彼女らの速度は一気に上がり、そこからせいぜい数分で結界まで辿り着くことができた。


一方結界内では、ほむらも十字架から解放されていた。
つまりそれは、あらん限りに血を抜かれて瀕死の状態にまで追い込まれているということを意味する。
ただしほむらは魔法少女なので、血を抜かれること自体には何の問題もない。
なんなら全身の骨を折り砕かれたうえでビルをぶつけられたこともあるくらいだ。
問題は、彼女の回復魔法は決して優れておらず、治癒に数分とはいえ時間がかかってしまうことだ。

(つまり、眼前の魔女を前にこの肉塊同然の身体とソウルジェムを晒し続けなければならないということ……)

更に言えば、身体はただの人間である左翔太郎が心配だ。
ほむらに医学の知識はないが、どう見ても致死量以上の血が出ているように見える。

(騙して利用するつもりだったとはいえ……目の前で死なれると、流石にこちらも気分が悪いのだけれど)

どちらにせよ自分も動けないし、このままでは二人ともお陀仏だ。
自らの誓いに懸けてそんな事になるわけにはいかないのだが、思いとは裏腹に身体は動かない。
というか、最早身体は原形を留めていないといってもいいくらいだ。
私がやたら冷静なのも、諦めが早いからではなく単に現状出来ることがないだけの話だ。
そんな私の自己観察など気にもかけず、再び魔女の荊が鎌首をもたげた蛇のようにうねり、私に向かって――


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