過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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[saga]
2012/04/22(日) 10:34:58.22 ID:6tLBh8zf0
「さやかちゃん、結局今日は来なかったな」
「けっ、甘っちょろい。魔法少女なんだからクラスの奴なんて相手にしなけりゃいいのに」
「こら佐倉さん、そんなこと言わないの」
まどかちゃんによるとさやかちゃんはクラスメイトに呼び出されたそうなので、
仕方なく今日はさやかちゃん抜きでパトロールをした。
まあWの力があれば魔女の相手は十分にできるので、今日も特に問題はなかったが。
ちなみに今日は俺達とマミちゃん、杏子ちゃん。それに映司と繊莉子ちゃん、キリカちゃんの組み合わせで戦った。
ワルプルギスの夜に向けて出来れば色々な組み合わせで戦いたいのだが、キリカちゃんが言うことを聞かないのだ。
そしてマミちゃんの家への帰り道、俺たちはさやかちゃんを見つけた。
「……あ、翔太郎さんか」
「さやかちゃん。クラスメイトの子との話があったんだってな」
「うん。まあ、そんなことはどうでもいいんだけど」
……様子がおかしいな。
さやかちゃんは間違っても友人のことをどうでもいいなんて言わないと思うが。
いつものように眼が輝いていないし、どう見ても様子がおかしい。
「翔太郎さん、あたし……」
「もう、皆とは一緒に戦えないよ」
「……どういうことだ? ワルプルギスの夜が怖くなったのか?」
「まさか。そんなわけないじゃん」
それはまあ見ればわかるが。さやかちゃんの目から感じられるのは恐怖というよりは諦観。
なんだか嫌な予感がする。
「今日さ、親友に呼び出されたんですよ。で、あたしの幼馴染に告白するって言われて」
「あたしは魔法少女になったときそいつのことは諦めたはずだったし、代わりにこうして正義の味方になったはずだった」
「なのに、あたしその時、『こいつさえいなければ』って、思っちゃったんだ。正義の味方失格だよ……」
「こんな気持ちじゃ、街を守るために頑張ってる皆と一緒になんて戦えないよ……!」
今にも泣き出しそうな表情で、なんとか言葉を絞り出しているさやかちゃん。
その高すぎる理想と悲痛なまでの正義感は、かつての照井を思い出させなくもない。
とにかく、なんとかして彼女を止めないと。
「何言ってんだ、そんなことで負い目を感じるこたねえよ。さやかちゃんはまだ中学生なんだ、そういうこともある」
「俺達としてはさやかちゃんに抜けられるほうが困るんだから――」
どう止めようか。
言葉で止めるには俺とさやかちゃんの関係は薄すぎる。
これがまどかちゃんならまた別かもしれないが、俺も……後ろにいるマミちゃんも杏子ちゃんも、
彼女を止められるほどの言葉は持ち合わせていない。
だから今にもマジギレしそうな杏子ちゃんを抑えてから、俺はこう言った。
「だから、どうしても抜けたいって言うなら、俺を倒してから行くんだな」
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