過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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[saga]
2012/04/22(日) 10:36:18.96 ID:6tLBh8zf0
「……あは。本当だ」
「その気になれば痛みなんて、完全に消しちゃえるんだ。おかしいと思ったよ」
「仁美の話を聞いてから胸が痛くてたまらなかったはずなのに、いつの間にか何も感じなくなってたからね――!」
「ぐっ……!」
まずい、これはまずい。
完全に形勢が逆転してしまった。さやかちゃんは完全に防御を捨てて猛然と攻撃してくる。
対して俺は余り強過ぎる打撃はできないし、かといって痛覚を遮断したさやかちゃんは生半可な攻撃じゃ止められない。
……仕方ない、許してくれよさやかちゃん、あとさやかちゃんの親御さん!
「くっ……さやかちゃん、おいたが過ぎるぜ!」
なんとかさやかちゃんの猛攻を掻い潜り、俺は彼女に掴みかかった。
そう、痛覚を遮断していようが確かなダメージになる攻撃……すなわち、関節を外そうとしたのだ。
だがしかし、一つだと思っていた俺の誤算は二つあった。
一つはそのまま、さやかちゃんが痛覚の遮断をしてまで戦うとは思っていなかったこと。
もう一つは、俺は修行をつけてやるくらいのつもりだったが、さやかちゃんは俺を本気で倒そうとしていたことだ。
肩が外れたにも関わらず、さやかちゃんは逆の手で俺の腕を掴んで地面に叩き付ける。
次いで馬乗りになって、俺に剣を振るった。
斬る、というよりは叩き付ける、というふうに。
ただひたすらに力任せの、それゆえにえげつない威力を発揮する、剣戟。
「がはっ!」
俺が呻く姿を見てさやかちゃんは一瞬だけ泣き出しそうな顔をしたたものの、
次の瞬間には悪魔のような形相で再び剣を振り下ろした。
「くそっ! くそっ! くそっ! あたしはっ……あたしはあたしはあたしは……うああぁぁあああぁぁああぁぁぁぁああっ!」
何度も何度も斬りつけられ、次第に薄れていく意識の中で最後に俺が見たものは。
涙をぽろぽろと溢しながら剣を振るう、さやかちゃんの痛々しい姿だった。
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