過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/05/28(月) 22:25:35.27 ID:TcnUAKJJ0
「これは……巴マミと佐倉杏子の死体ね。……それ、よりも……千歳ゆまを、探さないと……」

時間を飛ばしながら戦場を駆け抜け、ゆまを探すほむら。
先ほどの爆発のせいで原形を留めていないが、なんとか判別できたマミと杏子の死体からはすぐに目を逸らした。

「……左翔太郎、それにフィリップ……そう、貴方達でも駄目だったのね」

更にもう一組の凄惨な死体。ほむらはやはりすぐに目を逸らした。
そして、ワルプルギスの夜とは別の魔女結界の反応を探知する。

「なっ……こんなこと、今までなかったのに!」

急いで結界に飛び込む。ほむらは時を止めて大量に爆弾を取出した。
この魔女はノータイムで倒してしまわないとまずい。
ただでさえこちらの陣営は崩壊しているのだ、更にもう一体の魔女など相手をしていられるわけが――

「……呉キリカ。それに……千歳、ゆま……」

結界内でほむらが見たものは、女性のマネキンが連なったような醜悪な姿をさらす魔女とその足元に眠るキリカ、
そして最早僅かに残った髪からしかもとの姿を想像できないほどに体中を引き裂かれた、ゆまの姿だった。
一瞬呆然として動きを止めてしまったほむらだが、魔女がこちらを認識して攻撃を始めたことで我に返り、すぐさま時を止める。

「……呉キリカが魔女化した、ということは……恐らく美国繊莉子も……!」

なんでだ。これ以上ないほどの戦力を集められたのに、なんでうまくいかないんだ。
これで駄目なら、これ以上どうしろというのだ?
その答えは、分からないけれど――それでもほむらは時限爆弾で魔女を取り囲み、一撃で勝負を決めた。

「……そっか、駄目なんだ」

「仮面ライダーが三体に、魔法少女が七人。これで駄目なんだったら、もうワルプルギスの夜なんて倒せっこない……」

「私のやってきたことなんて、ぜんぶ――」

キリカの魔女の結界が掻き消える。
同時に、キリカの死体もゆまの死体も、この世界から完全に消滅する。
現実味のない結界から、これまた現実味のない現実世界に戻ってきたほむらは、力なく崩れ落ちた。
当然だ。少なくとも一介の女子中学生が考え得る限りは最強にして最高の戦力が揃ったこの時間軸において、結果は惨敗。
これはつまり、結局のところまどかが魔法少女になる以外にワルプルギスの夜を倒す術は存在しないことを意味する。

「――むだだったんだ」


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