過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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443:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/08/08(水) 01:09:35.29 ID:yQfNQ7Bg0


――【MAGICA!! MAXIMUM-DRIVE!!】


凄まじい量の魔力が一度に解き放たれ、次の瞬間魔力のオーラに包まれたさやかとキリカが再び大地を蹴る。
一瞬でインキュベーターとの距離を詰め、一糸乱れぬ連携で連続攻撃を浴びせた。
だがしかしその攻撃はほぼすべてが避けられ、回避を許さなかったものも全て受け流されてしまう。

「だから無駄なんだって。この様子じゃ君の速度低下魔法もまともに働いちゃいないんじゃないかい?」

「まさか。今は他の物を遅くするのに魔力を費やしているだけさ」

「なにを……っ!?」

インキュベーターは気付く。ほぼ同時に攻撃を仕掛け、ほぼ同じ頻度で剣戟を繰り出していたはずのさやかが、
次第に攻撃の手を緩めていることに。直接攻撃するのをやめ――インキュベーターの周囲に大量の剣を浮かべていることに。

「これがあたし達二人なりの、『無限の魔剣』……なんつってね!」

「さあ、喰らうがいい!」

キリカの掛け声とともに、投擲速度を大幅に制限されていた剣の群れが一斉に射出される。
同時に、インキュベーターの身体は硬直する。思考速度に身体速度が追い付かなくなる。
自由自在に対象を選びその速度を制限する――これが、呉キリカの速度低下魔法だ。

「ぐッ……!」

十数の剣が体に突き刺さる。勿論インキュベーターはその程度のダメージを苦にしない。
しかし同時に、インキュベーターは忘れていた。さやかの剣の特異性を。

「!? ごはァ!」

身体中に突き刺さった剣の柄が全て炸裂し、刀身を無理矢理押し込んだ。
流石に深く突き刺さればある程度のダメージはそれなりにあったようで、インキュベーターは膝をつく。
しかしすぐに立ち上がり筋肉の伸縮で刀身を破壊すると、反撃に出るべく一歩踏み出す。

「――!?」

踏み出した足が動かない。それは――地面から突き出ている槍を踏みつけてしまったからに他ならない。
悪態をつきながら顔を上げると予想通り、杏子がさやかとキリカの陰で地に槍を突き刺していた。
地中で多節槍を展開させ、足元まで伸ばしたということだろう。

「ぃよう、ざまあないなキュゥべえ!」

「くっ……!」

思い切り力を入れて足を槍から引き抜く。鮮血が迸ったが、瞬きするほどの間もなくその傷は塞がった。

(まずい――彼女達の今の力は、僕の与えた力を遥かに上回っている……!)

超高速のバックステップで距離を取るインキュベーターの背を、ふいに二つの異物感が襲う。
汗腺の類は搭載されていないはずだが、インキュベーターは冷や汗を流すような感覚を知ることになった。
果たしてその異物感の正体は――鹿目まどかと暁美ほむらに突き付けられた、二人の得物であった。

『フィニトラ――フレティア!!』

「ぐあばあああぁぁぁああッ!」

超高速で来た道を戻るかの如く吹き飛ばされ、何度か地面を跳ねた後もんどりうって倒れ込む。
ふらつきながら起き上がると、その瞬間に両肩が外された。
繊莉子の水晶玉と、ゆまのハンマーによる打撃が原因だ。

「くっ……このカスどもがっ!」

何とか下半身だけで起き上がるが、時既に遅し。
マミが召喚した大砲が、魔力の充填を終えていた。


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