過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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453:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/08/16(木) 21:30:18.89 ID:gNWhQj9I0
「くそ、くそっ! なんて醜態だ、この僕が……!」

既に地球の衛星軌道上まで到達したインキュベーターは、いらいらと呪詛を吐き散らしながらエネルギーを充填していた。
一応、本星に連絡を取ったが繋がらなかった。恐らくは鹿目まどかの世界改変の影響だろう。
財団Xの技術を利用して自身に対する強化改造を施していた自分以外は、改変後の世界の目的に従っているようだ。
恐らく彼らには、自分はただの精神疾患を起こした裏切り者にしか見えていないのだろう。

「くそ、鬱陶しい……こうなってしまったら、僕は本星に戻ることすら出来ないじゃないか」

だから殺す。仮面ライダーも、魔法少女も。
この始末が上手くいけば、自分は財団Xの中でも相当重要なポストに収まることが出来るだろう。
そうなれば、もうそれでいい。
僕は僕なりの位置から、この世界のエネルギー問題を解決する。
それだけだ。
だから。

「――来いよ! この忌々しい、糞下等生物どもが!」

インキュベーターは、青い星を背景に飛来した三人の仮面ライダーに、吠えた。


「――下等生物、か」

『僕達に言わせれば、感情すら理解できない君のほうが下等生物であるように思われるけどね』

「……とにかく、これで終わりだよ」

「ああ! これでトドメだぜ!」

――【DRILL,ON】【ROCKET】【DRILL】【LIMIT-BREAK!!】【LIMIT-BREAK!!!】
――【SCANNING-CHARGE!!】
――【PRISM!! MAXIMUM-DRIVE!!】【XTREME!! MAXIMUM-DRIVE!!!】

「ライダーダブルロケットドリル大宇宙キィィィイイイイ――ック!!!」

「うおぉぉおおおお!! セイッヤアアァァァァアアアアアッッ!!!」

『ゴールデンプリズムエクストリーム!! はぁぁあああああッ!!!』

三色の流星が、白色のオーラを纏ったインキュベーターに激突する。
その力は拮抗し、全く動かない。仮面ライダーは、あらん限りの力を振り絞って更なる威力を生み出すべく吠える。
対するインキュベーターも、地球に向けて射出すべく充填したエネルギーを限界まで解放し、三人のキックを受け止めている。

『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

「があああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

地上にいる魔法少女達にもその余波が視認できるほどのエネルギーがぶつかり合う。
拮抗し合う暴力的なまでの想いの激突はしかし遂に傾き、インキュベーターのボディを蝕み始める。
それを見た仮面ライダーW――左翔太郎とフィリップが、ふいに口を開いた。

「……インキュベーター」

『宇宙の寿命を引き延ばす……なるほど、その目的のみについては君は正義だ』

「しかし、てめえの行動の陰で罪のない少女達が苦しみ絶望し、死んでいったのも確かな事実だ」

『つまり、今まで君が結んできた契約の数――それがそのまま、君の罪の数だ。だから』


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