過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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70:1[saga]
2012/03/06(火) 22:33:48.97 ID:C6pNIXN/0
――【タカ!】【トラ!】【バッタ!】――【タ・ト・バ! タトバ タ・ト・バ!】


軽快なコールと眩い光と共に、映司の姿が変わった。
黒を基調とし、顔には赤、腕には黄、足には緑が彩られている。
全てを見通す眼と、悪を貫く爪と、空高く跳ぶための脚。
それらの力で人を守る、正義の戦士。
その名は――仮面ライダーOOO タトバコンボ。


『ん、んなっ……!?』

先走って怪人に攻撃を仕掛けた、黒の少女と赤の少女の驚きの声がシンクロする。
映司と会話を交わした白い少女も、驚きに目を見開いている。
ここまで大人しくしていた緑の幼女も、何やら叫びをあげている。

「君達、ここは俺に任せて。こういう怪人は俺の専門なんだ」

驚きのあまり冷静な判断が出来なくなったのか、少女達は一度下がる。
OOOはそれを確認してから、足に力を込め――大きく跳び上がった。

「ふっ……せいやぁあ!」

空中で手元のトラクローを展開させて斬りかかるものの、成程硬い。
決してあの少女達が弱かった、というわけではないんだな。
だとすれば、こうだ。スロットの真ん中、黄色のメダルを取り出し、銀色のそれを代わりに挿し込む。

――【タカ!】【ゴリラ!】【バッタ!】

腕が、鋭い爪を備えたトラアームから屈強なガントレットを装備したゴリラアームへと切り替わる。
パワー任せの近接戦闘に優れたOOO亜種形態、タカゴリバだ。

「はぁっ!! だぁあ!!」

ゴリラアームに付随するガントレット状の武器、名はゴリバゴーン。
力任せに振り回すだけでかなりの破壊力を発揮するそれだが、怪人に対して有効打は与えられないようだ。
また、少女達はその戦闘の様子を見ながら呆然としていた。

ちなみに彼女らは、それぞれ黒の少女が呉キリカ、赤の少女が佐倉杏子、白の少女が美国繊莉子、緑の幼女は千歳ゆまという。
奇怪な縁で現在共闘している彼女らだが、
今映司が戦って居る怪人――彼女らの言うところの魔女だが――には異常を感じずにはいられなかった。
まず、結界を展開しているにも関わらず使い魔は全くいない。
更に、近接戦闘能力に長けている呉キリカと佐倉杏子の攻撃が全く通じない。
どちらも、彼女らにとっては初めてのことだった。

「……んで、結局あいつ何者なんだよ」

「答えを急ぎ過ぎるのが悪い癖。だからキミは美しくないのさ、戦友!」

「うぜー……んで、どうなんだよ繊莉子!」

「私の予知に現れた仮面の戦士……とは、若干姿が違うけれど。まあ同類とみていいんじゃないかしら?」

「んー……ゆまにむずかしいことは分からないけど、あの人きっといい人だよ!」

そうね、と微笑みながら繊莉子はゆまの頭を撫でた。
予知の力でとんでもない天啓を得たはいいが、この幼女がいなければ今の状況はあるまい。
ゆまが巻き込まれていた結界において、杏子と、繊莉子とキリカのコンビとは出会ったのだ。
その魔女の討伐以来、様々な協定のもと彼女らは行動を共にしている。

(私が見たのは、悪が跋扈する世界とそれを防ぐために戦う仮面の戦士達……)

(だけど、その先は分からない。仮面の戦士が世界を守るのか、それとも――)

(ともあれ、私は戦わねばならない。世界を救うために)


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