過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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85:1[saga]
2012/03/10(土) 21:56:57.06 ID:Cq6ZcMPg0
隣町で起きた小さな戦いから数時間の後。
見滝原では、契約してしまったさやかをほむらが責め立てていた。
その姿はこの場にいる誰もが見たことがないほど必死で、真摯で、ひたむきだった。

「どうして!? どうして契約してしまったの! あれだけ、あれだけ言ったのに! 真実も全て知って、そのうえで!?」

「……恭介を、傷付けちゃったんだ。あいつの幼馴染だ親友だなんて言っといて、その実あいつを一番傷つけてたのはあたしだった」

「だとしても、その傷は癒せる! 治らないと断定された傷だって、時間が経てば、新技術が開発される可能性だってある!」

「そんなものに期待して、恭介の貴重な時間を食い潰させろっていうの?」

「ちょっと上手くいかないからって幼馴染の女の子に八つ当たりするような男のために、なぜあなたが人間をやめる必要がある!」

「恭介を侮辱しないで。あたしにとって恭介は、何より大切な幼馴染なんだ」

「腕一本と人一人の魂、どちらが大切だと思ってるの!?」

話は平行線を描き続ける。俺は、何も言えない。
当然だ。美樹さやかと暁美ほむら、この二人の信念は正反対なようで似通っていて、鏡映しの様でその実真逆。
眩い太陽のような心ゆえに、一度の挫折さえも許せないのがさやかちゃん。
鬱屈した心の中で唯一光る存在のために全てを懸けられるのがほむらちゃん。
この二人の主張は、どこまでいっても交わることなどない……はぁ。だったら俺が止めなきゃなんねーか。そうだよな。
マミちゃんはなんかショック受けてるみたいだし。結界でなんかあったのか?

「あーあーもう、二人とも、やめろ! いい加減にしろ、ほむらちゃん! しちまったもんはしょうがねーだろ! その後どうするか考えろ!」

「んで、さやかちゃん! なんで契約してんだ! 何を願ったか知らないけどな、重要なことは人に相談してから決めろって教わっただろ!」

「……あと、マミちゃんいい加減に復活してくれ! 俺一人じゃこの場が収まらねえ!」

それを聞いてのことかどうかは分からないが、マミちゃんは意を決したかのように顔を上げ、
おずおずとではあるが、言った。

「……暁美さん。さっきの、何?」

「あなたには関係のないことよ」

「そういうわけにはいかないわ。一応、共闘するということになっているのだから。私、嘘を吐かれるのは嫌いなの」

「そう。だったら、共闘をやめてもいいわ」

「だから、そういうわけにもいかないでしょう。左さん達への依頼は私達全員からという事になっているんだから」

「……だったら、あなた達が抜けてくれてもいいし私一人が抜けてもいい。好きなように――」


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