過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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(BGM:W)
[saga]
2012/03/10(土) 22:00:29.22 ID:Cq6ZcMPg0
「私は、かつてただの女子中学生だった。いえ、ただの女子中学生ですらなかった」
「入院生活が長く続いてたせいで勉強も出来ない。体育の授業では準備体操で貧血を起こし」
「唯一クラスで私に優しくしてくれた女の子とすら、ロクに会話も出来なかった」
「そんな生活に嫌気がさして、その心に付け入られた私は魔女の結界に巻き込まれて――」
「――そんな私を助けてくれたのが、巴マミ、あなたと……鹿目まどかだったのよ」
まどかちゃんが、魔女からほむらちゃんを助けた?
それはつまり、まどかちゃんが……。
「そう、彼女は契約していた。契約して、魔法少女として巴マミと共に街を守っていた」
「ワルプルギスの夜に、殺されるまでは」
ワルプルギスの夜……か。
マミちゃんのあれだけの火力に加えて、実力のほどは分からないがまどかちゃんと共闘して、それでも駄目だったんだな。
「駄目だった、なんでものじゃないわ。街はずたずたにされた。人はぐちゃぐちゃにされた。それでも、彼女達は私を守ってくれたのよ」
「私がついていくなんて言わなければ、私を守ろうとしなければ、結果は何かしら変わっていたかもしれなかったのに」
「だから私は契約した。やり直したい、と」
「鹿目まどかとの出会いをやり直して、彼女を守れる私になりたい、と」
それが彼女の最初の願い。最初の想い。
――そして、今やそれは彼女を構成する唯一の要素となった。
「二周目。私が加入したことにより、無惨な敗北は悲惨な相討ち程度には変わったわ」
「巴マミはまた戦死。そして鹿目まどかは力を使い切って魔女化。その事実を知った私は再びやり直した」
「三周目。魔女の真実を皆に伝えようとした。結果として不信からチームワークを乱し、巴マミに心労をかけて……」
「美樹さやかの魔女化とともに彼女の精神は限界を迎え発狂し、仲間割れに仲間割れを重ねた挙句私と鹿目まどかだけが残った」
「……結果は同じ、相討ち。鹿目まどかは魔女化の前に私がソウルジェムを撃ち砕いた」
「四周目。魔女化の事実を信じてもらえないならば、一人で戦えばいい。そう思った」
「結果は惨敗。私独りで出来ることなどなかったわ。鹿目まどかが契約してワルプルギスの夜を倒して、そのまま魔女化」
「それからもやり直して、やり直して、やり直して……その度に鹿目まどかが何らかの要因で死ぬ様ばかりを見てきた」
「無数の鹿目まどかの死とともに、私は在る。今となっては彼女を契約させずに生存させること……いえ」
「あのときのまどかとの約束を守ること。ただその一点のみが私の存在意義」
話し終えたほむらちゃんは、なんだか少しだけ、ほんの少しだけだが、そしてあくまで俺が勝手に受けた印象だが……
なんだか憑きものが落ちたかのように、すっきりして見えた。
そりゃあそうだろう。まだまだ幼い心と体にそれだけの事情を抱えて生きてきたんだ。
抱いてきた絶望だって、並大抵のものではないだろうから。
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