過去ログ - 主人公「だったら俺は、愚か者でいい」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)
2012/02/22(水) 14:02:19.22 ID:zEG7MkB+o
2035年4月9日、私立『黄泉高校(こうせんこうこう)』の2-2に、彼女は転校してきた。

女の名前は根羽 由比(ねば ゆい)。

長い髪とおとなしそうな雰囲気、そしてそれによく似合ったふちが目立たないメガネ…いかにも読書とかが趣味のインドア派という印象を与える。
そんな、いろんな意味ですぐに溶け込みそうな、いまいちパッとしない彼女でも、転校生というだけでクラスのどよめきはおさまらなかった。

葦原町!どこかにある田舎町で人口は約6000人,自然豊かなこの町にあるただひとつの高等学校、それがここ、黄泉高校、通称『よみこう』である。
一クラス40人が6クラス、それが3学年あるので全校生徒数は721人!私立なのに授業料は安く、その割にかなり設備が良い。偏差値も68とかなり高く、なのに交通の便が悪いため地元民しか通わないので、実質BFである。

この町は外界から遮断された印象を与えつつも、美しい自然があり、
住民もアットホームな感じが漂うので、近年大規模な開発が計画され始めている。そんなところである。

「初めまして、根羽 由比です。趣味は読書です。…え、と…よろしく、お願いします」

たどたどしい挨拶を終えた由比は、指示された通りに席へと着席した。窓際である。朝のSHRが終わるとすぐに、彼女を中心に厚い囲いができた。

「初めまして!俺さ、○○ってんだけどさ!」ザワザワ
「あ、あたしは××っていってね、えっと、」セカセカ
「ちょっと、押さないでよ〜!!」ザワ!!!ザワア!!!!

お決まりの質問攻めに、彼女はなれたように答える。そう、なれていたのだ。

根羽「父が転勤族で…………」

もちろん、これは真っ赤なウソである。

根羽「うん、それでここに住むことになって…………」

これもウソ。

根羽「部活動はまだ決めてないけど、どこかには入るつもり…………」

ウソである。彼女はただの高校生ではない。彼女は、ある使命を持ってここにやってきたのだ…


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