過去ログ - 主人公「だったら俺は、愚か者でいい」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)
2012/02/22(水) 14:02:47.29 ID:zEG7MkB+o
ようやく、彼女の周りから人だかりが消えた。始業式だけだったので校事は昼までだった。

隣の席の男子「大変だったな、質問攻め。ここは田舎だから、みんな珍しかったんだよ」

根羽「あぁ、うん。でも、こういうのはもう慣れたし…」

隣の席の男子「お父さんの仕事だっけ?ま、どれぐらいここにいるかは知らんけど、よろしく。」

隣の席の男子「俺は古城 絆(ふるき ほだし)。多分今年もクラス委員任されるから、なんかあったら遠慮なく担任に言ってくれよ。」

根羽「え?あなたじゃなくて?」

絆「ハハハ」

根羽「…うん、わかったわ。」

男の声「おーい、ほだちゃん何ナンパなんかしてんねん、はよ行こうや!お!?見いひん顔やな、転校生さん?」

根羽「!?」

絆「そのあだ名やめろって。それにナンパじゃねぇよバカ」

男「誰がチャラ男や、死語使うなや!ところで転校生さん、名前なんて言うん?」

根羽「ぷっ!あははは…!古城君、そんなの、言ってないよ…あはは…!」

男「えぇ〜…意外にもこれをスルーかい…つかよう笑うな」

根羽「あぁ〜あはは、ふぅ…ごめんなさい、私は根羽っていうの。根羽 由比。よろしくお願いします」

男「根羽さんやな、俺は時雨 護(しぐれ まもる)。俺も去年こっちに越してきてさ、なんやろ、新入りとしての気持ちはよう分かるから、勝手わからんかったら何でも頼ってや!」

根羽「時雨君ね、よろしく。」

絆「あんま頼んない方がいいと思うぜ、こいつ変態だし」

時雨「うぉーい!カミンナウト早いて!もう2,3日紳士貫きたかったのに〜!」

根羽「ぷっ!あははは…!それでも、その程度なの…あはは…!」

時雨「おぉ、めっちゃ笑うやん…っと、すまん、時間ないんやった。ほだやん、急ぐで!根羽さん、すまんけどこいつ借りるわ!」

絆「呼び名変わってるじゃねぇか!で、根羽さんすまん、また明日だ、さよなら」

根羽「さ、さようなら」

時雨という茶髪で背が高く糸目の男子が、黒髪に中肉中背という優等生な雰囲気が漂う古城という青年を引っ張って、教室を出て行った。
聞き心地の良い二人のやり取りが、廊下越しに聞こえ、そしてフェードアウトしていった。

根羽(嵐のような人たちだったな…田舎だからってなめてた…)

根羽(でもこれで、私は私の任務に集中できるっ…)

根羽(そう、私の…『日本霊主会』の一員としての任務に…)


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