過去ログ - 憂「あと、30分」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/22(水) 23:30:36.31 ID:IWmwsznt0
今日は、私の誕生日でした。


憂「……ううん、まだあと30分あるよ」


誰に言い訳してるんだろう、私。

夜、11時半。こたつに入って、テレビもつけず、ただ静かに私は壁にかかった時計を見つめていました。
となりには、疲れて寝ているお姉ちゃん。
さっきまでのにぎやかなパーティは夢だったんじゃないかと思えるぐらい、静かな夜。
聞こえてくるのは、私の息の音、お姉ちゃんの寝息、それと秒針の音だけ。


憂「……楽しかったな」


お姉ちゃんに、和ちゃんに、梓ちゃんに、純ちゃんに、軽音部のみなさんに、たくさんの人に祝ってもらいました。
本当に、楽しかった。
お風呂も入ったし、あとはお姉ちゃんを起こして部屋に連れて行って、寝るだけ。
それだけ。

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/22(水) 23:34:40.64 ID:IWmwsznt0
唯「むにゃ……ケーキ……」

憂「……ふふ、お姉ちゃんったら」


以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/22(水) 23:37:39.80 ID:IWmwsznt0
……心の奥にあるもやもやが何なのかは、うすうすわかっていました。


憂「私、欲張りなのかな。こんなにたくさんの人に祝ってもらったのに」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/22(水) 23:40:17.31 ID:IWmwsznt0
憂「……あと、20分」


自分の心臓の音が聞こえてきました。
だめ、なんで緊張してるの、私。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/22(水) 23:43:46.26 ID:IWmwsznt0
その時でした。
私の声とお姉ちゃんの寝言だけが響く空間に、ブウン……という、低くて、鈍くて、無機質な音が外から聞こえてきます。


憂「――!」
以下略



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