過去ログ - 美琴「だって私は、姉だから」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/02/25(土) 19:57:00.10 ID:yhHD8Uhp0



向かうべきは今日泊まるホテルだ。
さすがにこの子を連れて寮に帰るわけにもいかない。なら、そこらへんのホテルで一泊すればいいや、と美琴は結論づけた。こういうところはお嬢様感覚の美琴なのだった。
全裸(毛布はかぶっているが)の打ち止めには一階に置いてある小さい服屋で適当に服を見繕い、彼女達は割り当てられた部屋に入った。

「おー、ここがホテルの個室なのねーってミサカはミサカは初めて入る場所に感嘆を漏らしつつ着替えてみる」

「着替えるか喋るかどっちかにしなさい」

「じゃあ喋るってミサカはミサカは即答してみたり!」

美琴の注意にそんな憎まれ口を叩きつつ、打ち止めは着替え終えた。
簡素な淡い色彩のワンピースなのだが、中々に似合っている。それを言うのは自画自賛みたいでいやなので、絶対に口には出さないが。

「お腹減ってる? パンとかお菓子とかは部屋についてるみたいなんだけど」

「あっじゃあ貰うってミサカはミサカはお腹減ったアピールをしてみる」

打ち止めはルンルンしながらパンだのなんだのが入っている籠に近づくと、食べたいものをあーだこーだと選び出す。
それを見ながら、美琴はなんだかなぁ……とちょっぴり思う。
今まで会ってきたどの妹達より感情が豊かだ。
それはとても喜ぶべきものだし、勿論姉として凄く喜んでいるのだが、時々動揺してしまう。慣れてないのかもしれない。




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