過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[saga]
2012/03/12(月) 21:53:07.39 ID:P7WpNlAY0
カチッ
マミ「……!」
正面から吹き抜けてゆく紙飛行機。
上に乗せたパンジーの花弁が、ひらりひらりと宙を舞う。
正面に私の姿などあるわけがない。私は足を拘束するリボンを断ち斬り、マミの背後にいる。
ほむら「マミ、魔法少女に絶望することはない」
マミ「……」
マミはこちらに振り向かない。
ほむら「グリーフシードを集めるのは辛いし面倒だが、マミ、君のやっていることは間違いなく人助けだ」
マミ「……」
ほむら「魔法少女が魔女になるからどうした、人を襲う魔女を野放しにしていいのか?正義の味方が」
マミ「私は……」
ほむら「限界まで魔女と戦って、限界を感じたらソウルジェムを砕く、私はそうする」
マミ「私はっ……!」
むにゅ。
振り返ると思ったので、私はあらかじめマミの頬に人差し指を置いていた。
やわらかな頬に指が食い込む。
マミ「……」
ほむら「君もそうしろ、それだけでいいだろ」
変な顔だ。
マミ「うっ…うううっ…うううう〜っ…」
本当に変な顔だ。
私達が死ぬまで、私達は希望を振りまく存在であり続けよう。
少なくともマミにとってはそれが一番の生き方だ。
結局この夜、マミは私の缶コーヒーを飲まなかった。苦いものは苦手だったのだろうか。
次からは花伝にしよう。
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