過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」
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416:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/12(月) 21:53:07.39 ID:P7WpNlAY0
カチッ


マミ「……!」


正面から吹き抜けてゆく紙飛行機。

上に乗せたパンジーの花弁が、ひらりひらりと宙を舞う。


正面に私の姿などあるわけがない。私は足を拘束するリボンを断ち斬り、マミの背後にいる。



ほむら「マミ、魔法少女に絶望することはない」

マミ「……」


マミはこちらに振り向かない。


ほむら「グリーフシードを集めるのは辛いし面倒だが、マミ、君のやっていることは間違いなく人助けだ」

マミ「……」

ほむら「魔法少女が魔女になるからどうした、人を襲う魔女を野放しにしていいのか?正義の味方が」

マミ「私は……」

ほむら「限界まで魔女と戦って、限界を感じたらソウルジェムを砕く、私はそうする」

マミ「私はっ……!」


むにゅ。

振り返ると思ったので、私はあらかじめマミの頬に人差し指を置いていた。

やわらかな頬に指が食い込む。



マミ「……」

ほむら「君もそうしろ、それだけでいいだろ」


変な顔だ。


マミ「うっ…うううっ…うううう〜っ…」


本当に変な顔だ。


私達が死ぬまで、私達は希望を振りまく存在であり続けよう。

少なくともマミにとってはそれが一番の生き方だ。



結局この夜、マミは私の缶コーヒーを飲まなかった。苦いものは苦手だったのだろうか。

次からは花伝にしよう。


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