過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」
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598:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/20(火) 21:26:27.82 ID:Hs6oiRG20

人目を忍んで閑静な工場地区まできたというのに、次々と人が集まるからこそこそと燃料採集をしていたのだが。

どうやらこの人々は、魔女の口づけを受けた人間らしい。


仁美「ふふふ……」

さやか「……」


ほむら「……!」


親しい二人の姿が、群れの中にはあった。

うつろな目で、おぼつかない足取りで、廃工場の中へと入ってゆく。


まどか「お願いほむらちゃん、早くさやかちゃんたちを助けてあげて…!」

ほむら「わかってる、必ず助ける」


さやかも仁美も私の大切な友達だ。

絶対に魔女に殺させたりはしない。


「そうだよ、俺は、駄目なんだ……こんな小さな工場一つ、満足に切り盛りできなかった」

「今みたいな時代にさ、俺の居場所なんてあるわけねぇんだよな……」


幸薄そうなおじさんだ。この人の車から燃料を取ってしまったのか、私は。

まあ良い。助けてやるんだ。それでチャラにしてくれないか。



ほむら「ふん、何をしてる、渡せ」

「あっ……」


うつろな女性から洗剤を奪い取り、丁寧に中央に置かれたバケツを掴む。

そして二つを窓の外へ向かって、全力で。


ほむら「っはぁあッ!」

まどか「きゃっ……!」


投げる。

喧しい破壊音と共に、二つの化学的脅威は窓の外へと去っていった。


「なんてことを……」

「よくも儀式を……」


何故助けてやったというのに、こうも憎まれ口を叩かれなければならないのか。

不快なのでさっさと魔女を片づけよう。


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