過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」
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(チベット自治区)
[saga]
2012/03/30(金) 19:26:06.81 ID:tPJhQPqF0
杏子「ぐあっ!」
突き出したはずの槍が一気に弾かれる。
鉄パイプやハンマーなどによる積み重なる衝撃が、握りこんだ柄を押し返したのだ。
時間の止まった世界でのエネルギーは重複する。
杏子「ぐっ……ほむらぁ…!」
やさしく転げた身体を起こし、恨めしげにこちらを睨む。
ほむら「私はマミと…一緒にやっていくことに決めたんだ、それはもう変えられない」
杏子「……」
ほむら「人の為に魔女と戦う…もちろん使い魔とだってね、悪いことではないだろう」
グリーフシードは貴重品だ。魔法少女の生命線でもある。
けれど、他人の犠牲の上で、過剰にそれを手にしようとは思わない。
私は暁美ほむらとは違う魔法少女なのだから。
杏子「……なんの見返りだってないんだぞ」
ほむら「いらないね、魔法少女が一般人から何をもらおうっていうんだ」
杏子「そんな綺麗事がいつまでも続けられると思ってるのかい?」
ほむら「……」
そう言われると言葉につまるけれど。
ほむら「今の私にとっては、それが全てだよ」
暁美ほむらではない私でいることこそが、私の意味であると思っている。
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