過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」
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936:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/30(金) 23:26:19.61 ID:tPJhQPqF0


瓦礫の山。


小さな頂の鉄骨のベンチに、私は腰かけていた。

夢で見慣れた荒廃の街だ。


ただしいつもと違う所がある。


景色がイマイチぼやけているのはいつものことであるとしても、唯一くっきりと見えるものがある。

私の前に聳える小さな瓦礫の山の頂に座る、俯いた“私”だ。


二十歩の登山の後に、息切れもしてはいないが、疲れたように座る彼女の横に私も腰をかけた。

彼女は私と全く同じナリをしている。

違うといえばテンションか。



ほむら『どっこいせ』

『……』


自分の服をまさぐってみたが、食料らしきものは出てこない。

まったく、自分に話かけなければならないほど口寂しいとは。


ほむら『鉄骨の上は、冷たいな』

『……』

ほむら『なんというか、子宮が冷えるな』

『……』

ほむら『座布団でもクッションでも、敷いてみたらどうだ』

『……』

ほむら『楽になるぞ』

『……』


彼女は何も答えないまま、そして私の意識は瓦礫の世界から離れてゆく。



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