37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/02/27(月) 01:45:06.60 ID:1FD7vy2wo
梓「いえ。……他の季節は嫌いなんですか?」
唯「そんなことないよー。春は桜が綺麗だし、秋は美味しいものたくさんあるし。冬は寒いけど、雪とか降るしクリスマスもあるし」
でも、
唯「でもやっぱり、夏はなんか特別なのかな。来るとワクワクするし、終わると寂しいよ。なんでだろうね?」
梓「なんででしょうね。でも、気持ちはわかりますよ」
唯「そっか。ありがとね、あずにゃん」
梓「いえ。……もう蝉は鳴いてないんですか?」
唯「うん。毎年ね、ここらへんで蝉の鳴き声が聞こえなくなるとさ。近所に林があるから、そこまでぶらーっと行ってさ。蝉の鳴き声を探すの」
唯「ここら辺じゃ聞こえなくても、その林だけ、蝉がまだ鳴いてたりするんだけどさ。一週間前くらいかな?もうそこでも鳴き声は無くなっちゃったから」
もう夏は行っちゃったんだよ
そうですか
そのまま、あずにゃんも私も何も言いませんでした
この沈黙がどういう種類の沈黙なのかわかりませんでしたが
居心地の悪い沈黙ではありませんでした
お互いの考えていることがわかるというか
わかるというのは言いすぎでも、検討は付くというか
まあ、私はあずにゃんが大好きで、ただ一緒に歩いているだけで幸せだということもあるのでしょう
梓「また……」
唯「え?」
梓「また来ますよ、夏。来年も」
唯「……うん」
あずにゃんはとても優しいです
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