25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage saga]
2012/02/28(火) 15:27:43.56 ID:p2hl/ApW0
「……おい、お前の能力は何だ?」
「『おい』って言った!?言ったね?突き落としておいて謝罪の言葉もなく、その上初対面の人間に向かって『おい』はないんだよ!」
垣根は「こいつ殺そう」と思った。マジで。久方ぶりにキレかけた。
しかし少女の能力も気になるし、何より彼女の言ってることは正しい。
ここで殺すのは、自称「常識のある人間」の彼としては頂けないことなのだ。
仕方がないので、機嫌を取ることにした。
「あぁ、すまなかった。ありえない光景に驚いてつい……な。」
「仕方がないんだよ。驚かしちゃったのは私にも落ち度があるしね!許してあげるかも」
とてつもなく上から目線のシスター。>>1がイライラしてきた。
しかし、さすがlevel5。ここは耐えた。垣根君かっくいー。
「ありがとよ。ところで、よく無事だったな。見たところ、かすり傷一つないみたいだが」
そう、このシスターにはかすり傷一つ付いていない。あの高さから落ちたのにもかかわらず――だ。
垣根は、彼女が生きていたことが不思議でしょうがなかった。
「当然なんだよ。この『歩く教会』はベランダから落ちたくらいの衝撃は通さないからね!」
「『歩く協会』?能力名か?」
謎の言葉を発した少女に垣根が質問する。
「ううん。違うんだよ。『歩く協会』っていうのは――」
突然少女がぶっ倒れた。垣根もびっくりである。
「おい?どうした?」
「――った」
「あ?」
「おなか減った……」
垣根は思った。「どれだけ空腹なんだ。普通は倒れたりしない」と。
そういえば、垣根も朝食はまだだった。
「……ファミレス行くぞ。ついてこい」
垣根がそう言うと、少女は立ち上がった。目がキラキラしてる。
飯を作る気分ではなかった。もうすでに疲れているのだ。
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