過去ログ - 古賀「冥加ちゃん!! 殺人事件だよ!!」冥加「おちついてください、いたみさん」
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195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2012/03/02(金) 10:03:29.67 ID:3cX65NlAO
【孤島・船着場】

冥加「……ふむ、わたしのみですか」

送ってもらった船には他の客は一切、乗っていなかった。

何でも午前に団体さんが一組乗ってきたらしいが、それ以外、この数年間は誰一人としてこの孤島に近づこうとしなかったらしい。

団体の人数は二十名近くいたらしい。正確な人数は数えていないから覚えていないと船長さんに教えて頂いた。

冥加「さて、困りました」

案内が無ければ、帰ることさえままならない。

船長さんが迎えにくるのは海が時化で荒れていない状態の夕方五時に三十分、船着場で待つらしい。

つまりは今のうちに戻れば三十分も経っていないので帰れるかもしれない。

冥加「ふむふむ、こまりました」

???「雲仙冥加さん」

声を掛けられた方を振り向くと坂の上に一人の女性がいた。女子高生か女子大生かは覚えていないが彼女の名前と職業、そして経歴は知っていた。

冥加「こんにちは、みなみさん」

美南恵。職業、探偵。そして瞬間記憶能力者。言い方は違えどその意味は完全記憶能力と同義である。

美南「さて自己紹介はいらないでしょうから先に言っておきます。初めまして、過負荷の美南恵です」

冥加「……ふむ」

美南「それでは時間が無いですし行きましょうか」

まさかこういう形で事前に準備をしていた切り札を潰されるとは思わなかった。

秘密とは致命傷である。そして秘密を暴いた時にこそ、その傷は致命的なモノとなる。

そして美南恵はわざわざその傷を見せてきたのだ。

そして、それは絶対的な自信の表れ。

多分、先に行ったメンバーは誰も彼女の正体を知らないだろう。何故なら彼女は腐っても旧団探偵学園の探偵なのだ。

そしてそんな事を言えば今度は私自身が疑いの対象となる。何せ、今回、私の予想で集められた面々は必ず敵意を、悪意を少なからず私に持っている。

海の方を見てみれば船はもう出発をしていた。

いたみさんならやれやれだぜ……って呟く所なのでしょうね。


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