過去ログ - 古賀「冥加ちゃん!! 殺人事件だよ!!」冥加「おちついてください、いたみさん」
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(九州)
[sage]
2012/03/02(金) 11:21:22.06 ID:3cX65NlAO
鬱蒼と茂った森を歩く。
Tシャツにホットパンツとかなりラフな格好をした美南恵に案内され、森を進む。
情報を整理したいが頭が働かない。いや、正確には迷いがあって事件に対して関心が少ない。
美南「…………あなたは何故、あのお方に付いていかなかったんですか?」
冥加「…………いみがわかりません。ついていくことになんのとくがあるのです」
美南「得? 無いですよ。ただあなたもまたあのお方を愛して」
冥加「だまりなさい」
美南「……あれあれ? もしかして雲仙冥加さん。あなた今、迷ったり、悩んだりーー人生の目的を考えたり、世界の目標を考えたりしてます?」
冥加「……だまってください」
先ほどよりかは弱い反論。
美南「知ってますか? 世界に目標なんてなく、人生に目的なんて無いんですよ。だからあなたが探しているそれは無意味であり無価値ですよ。覚えておいてください。あなたのその行為はただの自傷です」
冥加「そんなことは……ありません」
美南「受け入れれば全てが幸せになるのに、受け入れればあなたは幸せでいられるのに」
冥加「……」
美南「迷いましたね?」
冥加「っ!?」
美南「いいんですよ。別に大いに迷うべきです。人生は迷いながら足掻きながら進んでいくべきだと思います」
あなたが……、あなた達がそんな台詞を吐かないで欲しい。
喉元まで出掛かるが寸で飲み込む。
美南「あなたをあのお方に捧げれば私はあのお方に気に入って貰える。『魔女』みたいに身の程知らずはいいません。私は三番手でいい。あなたが正妻、黒神さんが二番目、あたしが三番目。そこは年功序列でいいですよ」
冥加「…………けっこうです」
美南「断るまで間がありましたね? いいのかなー。そんな調子で。そんなんじゃ絶対にあなたじゃあ何もわからない」
くすくすと隣で笑う声に苛立ちが募る。
美南「そして……例え万全だったとしてもあなたじゃ絶対にわからない」
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