15: ◆.1MPdVGEZk[sage saga]
2012/02/29(水) 19:37:13.95 ID:7mPJJb7j0
嬢「メイドよ。私はお前に感謝せねばならぬ。」
女「どしたの? 急に。」
嬢「私は空がこんなにも青いものだとは知らなかった。」
女「まあ、基本昼は寝てるし、外に出ないもんね。」
執「可視光は波長によって7色に分類されておりますれば太陽より放たれた光が地表に至――」
嬢「この果てしない広さは、夜にどれだけ目を凝らそうが窺い知ることさえできなかった。」
女「屋敷が高い塀で囲まれてるってのもあるかもね。」
執「大気の層を通過せしめる必要がございましてその際に水蒸気や塵芥で屈折いたします――」
嬢「それに、木々の色が痛いくらいに私の眼を奮わせてくれているのだ。」
女「ひとくちにミドリっていってもそれぞれ違うでしょ?」
嬢「うむ。私の眼は今まで闇と黒ばかり見ていたのだな……もったいない事だ。」
執「従いまして空の青はこの青い波長のものが何度も散乱を繰り返し――」
嬢「ところで、こやつを黙らせるにはどうすればよいと思う?」
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