過去ログ - 京介「俺のお嬢様がこんなに可愛いわけがない」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:14:37.55 ID:cM4wJZDSO
俺の名前は高坂京介。近所の高校に通う17歳。


自分でいうのもなんだが、ごく平凡な男子高校生である。ただ、執事であることを除けば。

俺の実家は世界レベル…とまではいかないが、国内ではかなり名の知れた企業だ。つまり裕福ってわけだ。

そんな俺が何で執事なんかやってるかって?話す機会があれば教えてやるさ。

そんじゃはりきって第1章のスタートだぜ。


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:18:58.84 ID:cM4wJZDSO
最初にも言ったが、俺――高坂京介は1つを除けば普通の高校生だ。

仕事があるから部活なんてのには入っていないし、趣味だって特筆するようなもんはない。

庭園の植物に水をやったり、様々な原産地から紅茶の茶葉を集めたりするが趣味といえるほどのもんじゃないな。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:23:18.50 ID:cM4wJZDSO
俺の学校での成績は、いまのところ悪かあない。このまま順調にいけば、わりといい大学に進学できるんじゃないかと思う。その先、将来どうするか――なんてのは、四年間のキャンパスライフを楽しめるのかは分からないが、ゆっくり考えようかと思っている。

俺が雇われている?お屋敷は3階建てだが、縦横にとんでもなくデカい。

使用人を含めれば22名が、このお屋敷で生活をしている。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:28:57.37 ID:cM4wJZDSO
「あっ……」

「も、申し訳ありません」

俺はすぐに深々と頭を下げ、床に散らばった化粧品等の諸々を拾おうとしたのが……
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:30:49.30 ID:cM4wJZDSO
やがて、バッグの中身を全て拾い上げたお嬢様は、再び俺に鋭い視線を向けて強い口調で言い放った。


「…アンタ、いつまでそんな執事の真似事やってるつもり?」

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:33:45.20 ID:cM4wJZDSO
従者として主に背くことはあってはならない。そいつが俺の執事道だ。


弱腰執事と笑わば笑え。どうでもいいさ。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:35:40.70 ID:cM4wJZDSO
俺は不貞腐れモードから、一瞬で執事モードへ切り替わった。そして置物の裏から引っ張り出したそれを見た瞬間、

「ペロッ、これは一体……」

と、 バーローのような声を出してしまった。何故って、それがこのお屋敷にあまりにも似つかわしくない代物だったからだ。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:40:36.22 ID:cM4wJZDSO
このとき俺の表情は、かの人類最強よりくしゃくしゃだっただろうよッッッ!

そのパッケージの表面には、やたらと目がでかい女の子のイラストが、でんと描かれていた。

小学校高学年くらいの、かわいらしい女の子だ。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:44:02.42 ID:cM4wJZDSO
むぅ。こんなか弱い女の子に武器を取らせるとは…物騒なものである。

そして――
パッケージ上部に、おそらくタイトルであろう文字が、丸っこいフォントで表記されていた。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:45:57.11 ID:cM4wJZDSO
「へぇ〜、そおなんですか〜」ニコー

メイド服に眼鏡をかけた地味そうなこいつは田村麻奈美。こいつとは幼馴染みの腐れ縁って感じで、なぜか去年から住み込みでメイドをやっている。最近、個人的に家庭教師の真似事などもしてもらっている。

眼鏡をかけているだけあって、こいつはなかなか優等生なのだ。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 11:52:44.03 ID:cM4wJZDSO
まあいい。今は非常事態だ。

「ところで麻奈美、買い物言ってたんだろ?その袋の中のモノをさっさと冷蔵庫にいれてこい」

この屋敷の使用人達は自分で調理したのを食べるが、麻奈美が来てからは麻奈美が1人で使用人全員の食事を用意している。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 13:16:02.98 ID:cM4wJZDSO
「ふぅ……」

ごそごそと腹からブツを取り出し、利き手で恭しく掲げる。左手の甲で冷や汗をぬぐう。

タッチダウン。なかなか際どい試合だった。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/03/01(木) 14:00:25.14 ID:3mBR1ZK70
てっきり沙織の話かと思ったぜ


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/03/01(木) 14:33:43.87 ID:/SQ7V7lmo
とりあえずひと通りキャラでたら人物設定がどう変更されてるのか詳しく頼む


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 15:14:28.27 ID:cM4wJZDSO
俺の部屋は六畳間。この屋敷の使用人部屋は大抵この大きさだ。ベッドに机。参考書などの本類を収納した本棚。そして、クローゼット。

床は赤を基調にした絨毯が敷いてあり、カーテンは清潔な白。壁には学校の制服や執事服の替えがかかっているが、室内自体はきっちり清潔感が溢れている。

その他にはミニコンポがあるくらいで、パソコンやらテレビやらゲームやらはない。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 15:15:26.08 ID:cM4wJZDSO
「ふーむ」

んでさ……コレ、誰の?
俺はこの屋敷に住まう人々の顔を順番に頭に思い描く。麻奈美はアニメなんて興味なさそうだし、執事長や他のメイドとかなのか?

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 15:16:59.52 ID:cM4wJZDSO
さらなる衝撃が俺を襲った。このアニメ絵パッケージを見たときより、ずっと強烈なやつだ。

結論から言えば、DVDケースの中には『星くず☆うぃっちメルル』のDVDは入っていなかった。

コレの持ち主は少し横着したみたいで『星くず☆うぃっちメルル』のDVDケースの中に、違うDVDだかなんだかを入れていた。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 15:19:10.16 ID:cM4wJZDSO
「………落ち着け……!?」

俺は額に冷や汗をびっしりかいて、呼吸を乱した。

やばかったっ。マジでやばかったっ。何がやばかったって、さっき麻奈美と遭遇したシーン。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/01(木) 15:55:33.56 ID:vPL3r52SO
>>13
よう同士


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/01(木) 17:03:47.01 ID:1vrir/Hso
>>13
奇遇だな


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/01(木) 17:49:37.87 ID:cM4wJZDSO
「?…なんか、いけないタイミングだったぁ〜?」

「気にするな麻奈美。ちょっとした発生練習だ。執事たるものお客様を清らかな声で迎えねばなるまい。――つうかノックしてくれ、頼むから」

「ごーめーんー。次からそおするよ〜」
以下略



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