過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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165:1 ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/03/03(土) 01:45:51.56 ID:m/ccNs4Ro

《プロローグ》



夢を見る。

あまり見ていたくない悪い夢だ。

今から5年前、壊滅した騎士団の夢。

見習いとして所属したヴェステル弦楯騎士団の最後。

自分はヴェステル弦楯騎士団が参加した最後の戦い、死徒二十七祖が一人である『ワラキアの夜』との戦いには連れて行かれなかった。

不要、邪魔、居るだけで意味はない。

そう言われてるようで、実際はそうなのだろう。

自分は未熟だ。

半人前の騎士。

いや、騎士を名乗ることすら許されないだろう。

だから自分は嫌悪する。

でも、騎士でありたいという願いもあった……恋焦がれるようなものだ。

あの巨大な盾を携えた騎士。

あの憧れた背中。

取り戻したい。

そう思うのはおかしいだろう。

過ぎたことをやり直そうとするということだ。

そんな、笑えてしまうような、ありえないくらいハッピーなIFはない。

だけど、そんなIFが可能になるかも知れない。

貴方は手の甲に刻まれた聖痕を見る。

令呪。

日本の冬木で行われる聖杯戦争への参加切符。

聖杯は過去のやり直しすら可能にする。

願いを叶える。

そのために戦おう。

自分はそう誓い、サーヴァントを召喚した。

クラスはランサー、真名はディルムッド・オディナ。

彼の願いは、騎士としての忠義の全う。

主の騎士でありたい。

そう言う彼に貴方は何も感じない。

騎士を目指す人間が騎士に忠誠を誓われる。

そんなのはおかしい。

自分は、主ではない。

だから、ランサーをただの武器として使おう。

ランサーは、それで満足なのだから。





《プロローグ END》


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