過去ログ - 梓「ムギ先輩からエッチなゲームを借りてきました……Disk3」
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140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/09(金) 18:41:17.60 ID:ekM6hqUSO
梓「……」

ミスターX『もし、この絶望しかないあなたの恋の道に希望を見たいなら』

梓「たしかに……ね」

唯『ごめんね』

きっぱりとした謝罪。これは私に可能性がないことを示している。

梓「それでも……私は」

私は携帯を手に取った。

梓「……」

私は慎重にメールに記された番号を押し、通話ボタンを押した。

ミスターX『ハロー、中野 梓ちゃん』

ミスターXはワンコールも待たずに素早く電話に出た。

ミスターX『いやー、中野 梓ちゃんなら、電話してくれると思ったよ』

梓「……」

愉快そうにそいつは言う。

梓「……やっぱり、知り合いですか?」

ミスターX『……どうして、そう思うんだい?』

梓「あなたの声は機械で変えられています。知り合いでなければ、そんなことをする必要はないはずです」

ミスターX『なるほど。でも、ただ単純に本当の声を聞かれたくないだけかもよ』

梓「あなたは私に送ったメールで『私は苦しんでいるあなたを見ていたくはない』と書いています。知り合いでもない赤の他人なら、顔を見る必要もありません。さらに私の様子をよく見れるということなら、かなり、身近にいるんじゃないですか?」

ミスターX『……クックックッ』

梓「何がおかしいんですか?」

ミスターX『いや……頭が回るねー、中野 梓ちゃん』

そりゃ、恋人になって、浮気とかをされないように観察力とかをや養ってきましたからね。

梓「……梓でいいです。いちいち、フルネームは長いですし』

ミスターX『オーケー。梓ちゃんと呼ばせてもらうよ』

梓「……で、あのメールは何なんですか」

ミスターX『悩める恋する乙女を救うための恋の天使からのメールさ』

梓「……で、その恋の天使様は何がしたいんですか?』

ミスターX『言っただろ。悩める恋する乙女である、梓ちゃんを救いたい、って』

梓「だから……」

ミスターX『唯ちゃんと』

私の声を遮るようにミスターXは言います。

ミスターX『唯ちゃんと恋人同士になりたくないかい?』

梓「……仮に」

私は深呼吸をして、続けます。

梓「仮になりたい、と言えば、どうなるんです?」




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