過去ログ - スティーブ「…『妹と恋しよっ♪』? ……R18!?」
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◆lc8fM/f/jN38
[saga]
2012/11/27(火) 00:21:13.62 ID:KInp1XN60
スティーブ「まさか、新垣あやせが桐乃ちゃんの趣味のことを……」
桐乃「あやせはあそんなことしない!」
僕の言葉を桐乃ちゃんは怒号で否定する。
夏コミ前だったら微笑ましいんだけど……。
スティーブ「まさか、仲直りした、とか?」
僕としてはそっちの方が深刻な事態だ。
もう一度言う、僕にとってはそっちが深刻だ!
桐乃「……」
スティーブ「良かった……。してないんだね」
桐乃「どういう意味よ! この鬼畜米英!」
桐乃「……仲直りなんて…………出来るわけ……ないでしょ。あんな……ことが……あって……」
スティーブ「それもそうだね。むしろ良かったじゃないか。あんなのと縁が切れたわけなんだから」
桐乃「人が落ち込んでる時にどこまで親友を罵倒すれば気が済むのよ! 軍人のクズ!」
親友が自分にあんな剣幕を向けたんだ。
桐乃ちゃんは相当ゾッとしたはずだ。
しかし、それは桐乃ちゃんが落ち込んだ原因とは関係ないと思う。
スティーブ「でも、盆明けの時はケロッとしてたじゃないか」
桐乃「だって……あの時は、陸上の選抜強化合宿があったし……しょぼくれてらんなかったのよ」
桐乃「あの合宿は、行きたがってた人がいっぱいいて、みんな頑張ってて……」
桐乃「なのに、そういう人たち押しのけて選ばれたあたしが、このあたしが、落ち込んで、ダメになってるとか……有り得ないじゃん!」
だからあの時は空元気で押し通したのか……。
なのに僕は……沙織ちゃんからも念を押されていたのに気付けなかった……!
桐乃「小説や漫画でさ、恋人に振られたり、友達とケンカした主人公が、そのせいで部活やら大会やらに集中できなくなるって展開がたまにあるけど……ふざけんなって思おうし」
桐乃「それはそれ、これはこれって思うし。あんたもう死ねばって思うし……。あたしは、絶対そうはならないって、決めたの」
スティーブ「桐乃ちゃんは、どうするつもりなんだ? 君にとっては大事な親友なんだろ?」
桐乃「うるさい! あやせのこと罵倒したと思ったら今度は!」
桐乃ちゃんは、怒鳴りながらクッションで僕を叩く。
怒鳴り声に、徐々に、徐々に嗚咽が混ざっていく。
桐乃「仲直りしたいに…………決まってるでしょ…………。助けてよ…………キャプテン・アメリカ…………!」
桐乃ちゃん…………!
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