過去ログ - スティーブ「…『妹と恋しよっ♪』? ……R18!?」
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156: ◆lc8fM/f/jN38[saga]
2013/05/29(水) 03:40:40.81 ID:0mRF8uCt0
大量の和菓子が入った袋を両手に抱えて、僕は家に帰る途中だ。
その途中、桐乃ちゃんが新垣あやせと一緒に岐路についている姿が見えた。
桐乃ちゃんは部活帰りとして、新垣あやせは桐乃ちゃんの部活が終わるのを待っていたのだろうか?
そうこうしていると、新垣あやせが僕に気付いて手を振った。
桐乃ちゃんもそれに気付いて、僕に向けて大きく手を振る。
しかし、すぐに桐乃ちゃんの表情に焦りがにじみ、どこかを指さすような仕草をしだす。
新垣あやせも似たような動きをしている。
そして、桐乃ちゃんと新垣あやせは遂に悲鳴を上げた。

桐乃「スティーブさん! 危なーい!! 地味子が刃物持って後ろから突っ込んで来てるー!!!」

あやせ「スティーブさん! 避けてー!!」

え……?
その言葉に反応して後ろを振り向くと、確かに麻奈実ちゃんがいた。
桐野ちゃんが言ったように、ナイフを手に持って鬼気迫る表情で突っ込んできた。
そして、何かが刺さる音がした刹那、鈍い痛みが腹部に走る。

麻奈実「何でよ!? 京ちゃんを助けられなかったくせに!」

ぽろぽろと泣きながら僕をナイフで刺し、殺気むき出しの表情で麻奈実ちゃんが僕を睨む。
直後、右側頭部を蹴られて麻奈実ちゃんが吹っ飛ぶ。

あやせ「スティーブさん!」

新垣あやせが、麻奈実ちゃんの右側頭部にジャンピング回し蹴りを炸裂させたのだ。
激痛に耐えながら、僕は麻奈実ちゃんの方を見る。
殺意を全く隠さない表情のまま、立ち上がろうとした瞬間、今度は桐乃ちゃんが彼女の顔面に何度もヤクザキックを決めた!
蹴られた際に黒縁メガネはフレームがひしゃげ、レンズもヒビだらけになっている。
麻奈実ちゃんが動かなくなったのを確認し、桐乃ちゃんは僕のもとへと駆け寄った。
泣きそうな顔で、桐乃ちゃんは僕を見て、必死に呼びかけてくる。

桐乃「スティーブさん! スティーブさん!!」

あやせ「ひゃ、119番するね!」

桐乃「そのあとで110番も!」

意識ははっきりとしつつも、僕の頭の中には、みんなの顔が浮かんでは消える。
僕は……僕は……。

スティーブ「どうしたらいいんだ? ………………京介君」






次回、「キャプテン・アメリカ ジ・アキハバラ・アベンジャー」第十幕、「桐乃ちゃんの小説家デビューが平穏無事に済むとは思えない!」。




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