過去ログ - スティーブ「…『妹と恋しよっ♪』? ……R18!?」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/05/23(水) 08:18:01.40 ID:98f5Nb0I0
官「それで、なぜそのような格好を?」

スティーブ「コスチュームの劣化具合を、着用してあちこち歩き回ることで確かめてほしいと頼まれましたので」

警官「……頼んだ側は、宣伝の意図もあったのでは?」

スティーブ「まさか」

今、僕は沙織ちゃんの電話越しの相手を、偶然再会した黒猫ちゃんに頼んで事情聴取を受けている。
理由は簡単だ。
秋葉原で返り討ちにした不審者の仲間たちが、大挙して襲い掛かって来たのをまた返り討ちにしたから。
そして、僕は再び海を越えてきたあの全身タイツを着て、シュミットが殴った跡が残っている逆三角形の盾を左手に装備していた。
目の前の警官に説明したとおり本当にスタンリーさんに、外出時に着用して劣化箇所がないか数日かけて確認してほしい、と頼まれたんだ。

スティーブ「過剰防衛、になるんでしょうか?」

警官「全員が全員、銃とか刃物持ってますからねー。問題なく正当防衛が成立しますね。殺しても問題なかったと思いますよ」

黒猫「皆殺しにしても正当防衛に?」

警官「なるね。相手が武器持った集団で自分の方がほぼ素手なら、スーパーマンでも正当防衛が成立するよ」




和菓子屋の「田村屋」。
試食コーナーの蕗羊羹を口にして以来の、行きつけの和菓子屋だ。
今日も色々と疲れたので、疲れを吹き飛ばそうと思ってわらび餅を食べている。
ここのわらびもちは名前通りわらび粉で作った高級品で、別の和菓子屋で買ったわらび餅が比べ物にならないほど美味しい。
店主やその息子さんとも顔馴染み、お孫さんの一人であるいわお君と仲良くやれているのだが…。

麻奈美「……」

お孫さんの一人で、いわお君のお姉さんである麻奈美ちゃんからは殆ど目の敵にされている。
理由は分かっている。
京介君のことだ…。

いわお「いつもごめんな、スティーブのじっちゃん。姉ちゃん、まだ逆恨みが治ってないんだ」

いわお「ところでその恰好は?」

スティーブ「リバイバル公演を企画した人に、どこか痛んでいる箇所がないか外出時に着て確認してほしい、って頼まれたんだ」

いわお「本当は遠回しな宣伝じゃないの? じっちゃんに黙って」

スティーブ「この格好をしている理由を話す度にそう言われるんだ」

ああ、わらび餅が美味しい。
麻奈美ちゃんの視線は痛いけど。
……とか思っていたら店主さんに店の奥へ連行されていった…。

店主息子「すみません。馬鹿娘がいつもいつも…」

スティーブ「……栗羊羹、8本ください」

店主息子「…………毎度あり」

何かいたたまれない気分になったので、みんなの分もセットで栗羊羹を買うことにした。
・・・3本ほど余分に買ってしまったけど。






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