過去ログ - スティーブ「…『妹と恋しよっ♪』? ……R18!?」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/05/23(水) 08:29:16.86 ID:98f5Nb0I0
アルバム一冊で言い包められるなら苦労しないから、更にもう一冊を出す。
さっきのアルバムも、これも佳乃さんに引っ張り出してもらったものだ。
これ見た瞬間、ようやく大介さんの顔に焦りが見え始めた。

大介「……どうしてそれまで!?」

キャプテン・アメリカ「佳乃さんが折角だからとこのスクラップブックも貸してくれたんです。渡された時は流石に驚きましたよ」

キャプテン・アメリカ「大介さんの宝物だと聞いたのでどんな物かと思ったら…」

スクラップブックを開けた瞬間、大介さんの顔に出ていた焦りが更に強まる。
それはそうだ。
張られているのはファッション誌などの切り抜き、それも桐乃ちゃんの写真だけと来ている。
口では色々と難色を示していながら、実際はこうやって桐乃ちゃんが写ってる部分を切り抜いて集めている。

キャプテン・アメリカ「桐乃ちゃんがこうやって頑張って、きちんと結果を出してることが嬉しいから集めているんじゃないですか?」

大介「…馬鹿なことを言わないでください。親が子の仕事を確認しなくてどうするんですか」

キャプテン・アメリカ「確認して…、どうでした?」

大介「あの恰好はどうかと思いますが、胸を張れる仕事であることは分かりました」

キャプテン・アメリカ「眉をひそめるようなチャラチャラした仕事でない、ということですね?」

大介「……そうです」

キャプテン・アメリカ「それでは、これはどうですか?」

僕は携帯電話の液晶を突きつける。
そこに映っているのは、あの時のオフ会の二次会で撮った集合写真。
僕を中心に桐乃ちゃん、黒猫ちゃん、沙織ちゃん、信長君が集まっている。

大介「! なんですか? この写真は」

キャプテン・アメリカ「桐乃ちゃんが趣味仲間と一緒に撮った写真です」

写真に写っている桐乃ちゃんは、屈託のない笑顔だ。

キャプテン・アメリカ「これを見て、桐乃ちゃんの趣味がくだらないと、まだ言えますか?」

キャプテン・アメリカ「写真に写っている桐乃ちゃんの顔は、大介さんが撮った写真と全く違いません。両方とも屈託のない笑顔です」

キャプテン・アメリカ「この写真に写っている趣味仲間たちが、桐乃ちゃんが得たものです」

キャプテン・アメリカ「アルバムに写ってるのも、切抜きに写ってるのも、この写真に写ってるのも、全部桐乃ちゃんです。一つでも欠けたら桐乃ちゃんは桐乃ちゃんじゃない存在になるんです!!」

キャプテン・アメリカ「これを見てまだ認められないというなら、僕がっ、桐乃ちゃんの代わりに大介さんをブッ飛ばす!!」

大介「どうしてそこまでできるのですか!」

キャプテン・アメリカ「あの日、京介君はキャプテン・アメリカに桐乃ちゃんを託しました!!」

大介「京介が……!」

キャプテン・アメリカ「そして桐乃ちゃんの趣味のおかげで、僕と桐乃ちゃんの間にある溝は無くなりました。あの日出来た、埋まることが無いはずだった溝が!」

大介「!!」

キャプテン・アメリカ「何も知ろうとしないくせに、いい加減なことを言うとは何事ですか! それが人の裏を見抜かないといけない警察官の姿勢ですか!? 高坂大介!!」

大介「スティーブ・グラント・ロジャース…………!!」



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