過去ログ - スティーブ「…『妹と恋しよっ♪』? ……R18!?」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/06/25(月) 03:18:34.00 ID:VKx6puOs0
……? 携帯電話が鳴っている。
着信は、沙織ちゃんからだ。
バジルチキンを刺したフォークを皿に置き、一時停止をクリックしてから電話に出た。

スティーブ「どうしたの?」

沙織「スティーブ氏。資料の方はもう届きましたかな。今日届く予定でござるが」

スティーブ「まだ。ひょっとして、予定ではもう届いてるころかな?」

沙織「その通りでござる」

沙織ちゃんが言っている資料とは、メルルとシスカリプスの同人誌セットのことだ。
一応、金払って購入したものである。
最初、沙織ちゃんが物凄く難色を示したのが不愉快だったなぁ…。

沙織「擬装用の箱のストックが切れていたので、海外に行った時に買った化粧用品の箱をに入れておりまする。『エタナー』というブランドの」

スティーブ「そうなん……」

それって、僕以外は僕宛てに何故か化粧品が届いた、ってことになるような。
もしも桐乃ちゃんが受け取ったら、勘違いした挙句、友達に見せびらかそうとする可能性大!
ヤバい!
もしそうなったら大惨事だ!

スティーブ「なんて箱に入れてくれたんだ!」

沙織「はひ!?」

スティーブ「理由は後でかけ直したときに話す!」



桐乃「……どうしたの?」

部屋を出た直後に、桐乃ちゃんと出くわした。
その手には…「エタナー」の箱!
しかも蓋にはしっかりと僕の名前が書かれた紙が!

スティーブ「…………!」

とっさに桐乃ちゃんの腕を掴む。

桐乃「!? なにすんのよ!」

スティーブ「その箱、僕宛てのだ!」

桐乃「はぁ!? 意味わかんないわよ! スティーブさんがあたしへのプレゼントで買ったんでしょ!?」

スティーブ「プレゼントする気なら前もって君に何が欲しいか聞くってば!」

スティーブ「これは化粧品じゃなくて! 沙織ちゃんから買った資料用の同人誌なんだよ!」

スティーブ「送り主の名前のところ、よく見てみるんだ! 『沙織』って書いてあるだろ!?」

桐乃「…はい?」

檄するだけじゃ埒が明かないので、僕も桐乃ちゃんの手を放す。
が、それがいけなかった。
桐乃ちゃんは階段を上り切っていなかった。
オマケに、片足を次の段に置く前、つまり片足立ち状態。
よりにもよって、僕が腕をつかんだせいで却ってバランスが安定していた状態だったのだ。
だから…仰向けに階段から落ち始めた!

スティーブ「危ない!」

飛びかかるように桐乃ちゃんを抱きしめ、体を捻って、僕の背中が階段に当たるようにする。
桐乃ちゃんを抱きとめたまま、僕は階段を滑るように落ちた。






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