過去ログ - 「木原くン、俺を匿ってくれ」「えっ」
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みかんの塩焼き
◆RAvOJuqiYU
2012/03/08(木) 02:26:21.38 ID:0AkEsHsAO
「あァ…眠い…」
彼は今風呂場でくつろいでいた。
「今思うと木原くンって結構イイ所に住ンでるよなァ、ただのヤクザみたいなもンなのに、つゥかヤクザだろ」
「でも俺の能力開発してるぐらいだからそれなりには優秀なのかァ?頭はアレだが」
そんな事を言いながらシャワーで身体中の泡を洗い流す。
そして次の瞬間、閉められていた扉が開いた。
「…あ?」
「…なァ、木原くン」
「いやこっ、これは違う、ノーカウントだノーカウント」
シャワーで身体を流す一方通行を見て、慌てて弁解を始める木原くン。
すごく醜い。
「てめェにはシャワーの音が聞こえなかったのか木原ァァァァァ!!」
洗面器が木原くンの顔面に当たり、しばらくしてゴッ!!と鈍い音が響く。
ベクトル投法で投げられた洗面器は、音が後から聞こえる程のスピードで衝突した。
「(赤い…稲妻…)」
そんなネタ分からないって言ってんだろおっさん。
「全然空気読めねェよなァ木原くン、鈴科百合子っていう女がここにたってたらどォするつもりだったンだこのハゲ」
ハゲてねぇとか細い声が聞こえたが、それを無視して更に手頃な物を投げた、今度は高そうなシャンプーの空瓶だった。
パリィン!と凄まじい炸裂音が鳴ったがそれを気にせず動かなくなった木原くンを確認し、ドアを閉めた。
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