過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」 part2
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nubewo
◆sQkYhVdKvM
[saga sage]
2012/04/26(木) 21:47:36.11 ID:k7xfnbbbo
「ふぅ……」
「なんで当麻のほうが満足げなのよ」
恨みがましい目で吹寄に見つめられる。
カラメル遊びを心行くまで堪能したが故のため息なのだが、その上条の態度が、吹寄のお気に召さないらしい。
というか、起き上がる気力がないようで、ベッドの上にくたりとなったまま上条を見上げていた。
ぐい、と掛け布団を引き寄せて、素肌を隠す。
胸だけなら、確かに明るいところでさらした経験が何度もあるけれど、
やっぱり明かりのついた部屋の、ベッドの上でというのは格別な恥ずかしさがあるのだった。
「制理、可愛かった」
「知らない。覚えてない」
「……飛んじまうくらいだった?」
「べ、別にそういう意味で言ったんじゃないわよ」
「実際どうだったんだよ」
「馬鹿」
気持ちよくないわけがない。あんなふうに、大好きな人とあんなことをするのだから。
普段はただ食べるだけのはずのカラメルが、セクシュアルな行為に使うだけであんなにも自分をおかしくさせるなんて。
解放された今になって、ようやくそんなことを吹寄は考えていた。
「ま、聞かなくてもどれくらい制理が感じてたか、分かるけどさ」
「……なんでよ」
「どれくらい自分が乱れてたか、覚えてないくらいだったんだな」
「そんなこと、ない、わよ」
「嘘つくなよ」
「……うん。すごかった」
そう、上条は言わせたいのだ。それが分かったから吹寄は抗わなかった。だって、確かにそれは事実なのだし。
満足そうに上条が頷いて、濡れたタオルを渡してくれた。
残ったカラメルがベタつくと気持ち悪いから、それで拭けということだろう。
ようやく硬く尖っていたのが引き始めた乳首に、吹寄はタオルをあてがった。
その間に上条はベッドに腰掛け、吹寄の髪を撫でた。
「当麻?」
「なあ制理、上、もう脱がせてもいいか?」
「えっ……?」
それは、エッチなことはまだまだ終わらないという、そういうことだ。
確かにお泊りなのだから時間はたっぷりあるし、そもそも明日は休日だ。
そして自宅だから邪魔が入る可能性だってゼロだし、脱ぐといっても着乱れて半分くらいは脱げているのを、取り払うだけだ。
だけど、上条の目の真剣さが、吹寄をドキドキさせる。それは不安といくらかの期待が混ぜ合わさったドキドキだった。
「いいよ」
「……そっか。じゃあ、起き上がってくれ」
「うん……」
「制理」
「何?」
「愛してる。ちゃんと制理のこと、不安にさせないようにするから」
「うん」
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