過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」 part2
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nubewo
◆sQkYhVdKvM
[saga sage]
2012/06/14(木) 23:23:20.16 ID:9d5KJ+dqo
「当麻、するね」
そっと目を閉じて、上条の息遣いを探る。それを手繰りに吹寄は唇をそっと重ねに行った。
だけど。
「待った」
「えっ?」
恥ずかしさを我慢して頑張っている吹寄を、上条が素っ気無い言葉で静止した。
突然のことに混乱する。何か、駄目なことをしただろうか。嫌な思いをさせただろうか。
「制理さ」
「うん」
「目、瞑ってただろ? ちゃんとあけててくれないとさ」
「えっ? あ、ごめん」
「んじゃもっかいよろしく」
文句を言われた意味を理解して、吹寄は申し訳なくなった。
……良く考えれば。そんな風に感じる必要なんて露ほどもないのに。
そうやって、上条に躾られていることに吹寄は気付いていなかった。
「じゃあ、その。……当麻。大好きだよ
唇を近づけようとして、吹寄は至近距離でぶつかった上条の視線に、心臓を高鳴らせた。
別に初めてじゃない。唾液がこぼれるくらいディープキスをした後なんて、上条に瞳を覗き込まれるのがむしろ好きなくらいだ。
だけど、自分から上条の瞳を見つめに行くのは初めてだ。
ほんの少しの違いのはずなのに、その少しの不慣れさが、吹寄をドキドキさせる。
「ん……」
くちゅ、と唇同士が触れ合った。目を見れば、上条がそれで満足していないのが分かったから、自然とそのキスはすぐに深くなっていく。
初めに吹寄が出来たのは、少し唇がめくれるくらいのキスだけだった。
だけど、そうやって触れ合わせていると、上条の舌がノックをするように少しだけ吹寄の舌を舐めた。
それが催促だと言うことは、すぐに分かった。そういうキスのコミュニケーションは、これまでだって沢山してきたから。
「ん、ん」
舌を口の中から差し出すと、上条は口を開いて、吹寄を受け入れてくれた。
だけど、向こうから舌を出してくれることはない。
恥ずかしがる吹寄に、普段上条がしているように、きっと今は自分から舌でまさぐらないといけないのだろう。
おずおずと、舌で上条の口の中を探索する。
舌でこわごわと犬歯をなぞったり、できる限り舌を差し入れて、奥歯に近いところを撫でてみる。
頑張って探したら、ざらりとした舌の感触を見つけることが出来た。
「ん……」
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