過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」 part2
1- 20
182:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2012/06/14(木) 23:24:06.21 ID:9d5KJ+dqo

さわさわと頭を撫でられた。それが、やけに嬉しい。
合格、ということなのだろうか。
急に上条が休めていた手で、髪と、そして背中も撫で始めてくれた。
嬉しくて、キスに夢中になる。

「ほうま、らいすき……」

キスしているから、うまく喋れない。だけど言わずにはいられなかった。
だって上条のことが大好きだから。もっとキスしたいから、撫でて欲しいから。
上条は何も言わず、ただより大きく、吹寄の体を撫でてくれた。
そして。

「制理」
「あ……」

頃合を見計らって、上条がそっとキスを静止した。
吹寄はそれが名残惜しかった。一時間くらい、キスしていたかったのに。

「今の、すげー良かった」
「嬉しい。当麻が喜んでくれるのって、嬉しい」
「だけどさ」
「えっ?」
「いや、何だ。これじゃ物足りなくなってきた」

上条が不意に撫でていた髪を軽く押して、口付けを強引に促した。
そして吹寄を抱きしめたまま、ぐるりと反転する。
上下が逆転して、また上条が、吹寄を上から覗き込む姿勢になった。

「さっき、まだ早いかもって言ったけど、制理に、して欲しい」
「あ……」

それで、自分が何をせがまれたのかを悟った。
そして、何故上条が、マウントポジションを取ったのかを、心のどこかで理解した。
動物みたいだけれど、それは支配する側とされる側の立場を、体で心に分からせるやり方なのだ。
暴力は振るわない。だけど、この姿勢で上条に懇願されると、抗えないような気持ちにさせられる。

「でも……その」
「恥ずかしいってのは、わかる」
「うん……」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
265Res/176.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice