過去ログ - とある未来の通行止め その3
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177:ブラジャーの人[saga]
2012/04/01(日) 23:42:10.12 ID:QqAzeI6M0

「そォいやオマエの両親は、子供が天使だってこと知ってンのか」
「バンコランパパも、マライヒママも知らないよ。下界でフィガロの正体を知ってるのは、彼、パタリロくんだけさ」

「ハーイ」と挙手するパタリロ。

「僕が言いふらしても、誰も信じないだろうからと、記憶を修正されることなく現在に至っている。酷い理由だろう?」

それは今までに、誰かの記憶の修正が必要な事件が起こっていることを示す発言だった。

この世界では、一方通行や、彼の馴染みの人も関わっていない不思議なことが起こっているのだと、改めて実感する。
もしかしたら上条当麻のような『ヒーロー』が、誰かを救うために、今もどこかで汗や血を流し、拳を握っているのかもしれない。

「ふゥン……。そもそも、天使がどうして人間の赤ン坊になってンだよ。しかも男から産まれる理由は?」
「ソドムの男達にも子供を与えるべきか否か、という天の実験でね。その対象のカップルが、パパとママだったんだ」

つまり、これからゲイの男達に赤ん坊が産まれるようになるのか? 何かの<手違い>で、ノーマルの男が妊娠してしまうような事態にならないか?

一方通行はそれを想像して、……ゾっとした。

「青い顔しなくても大丈夫。この試みは、現時点では見送られることになったよ。再考されるにしても、人間の時間で測れば、数百から、千年単位で先のことさ」
「ただ、フィガロはバンコランとマライヒの情に応えて、二人の子供として地上に留まっているのだ」
「よく言うよ。『帰るな』と僕を説得したのはパタリロくん自身じゃないか」
「だから余計なことは言うなってば」

本当に、穏やかで優しい天使があったものだ。すっかりヒトと仲良くやっているらしい。しかも、『家族』として。




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