186:ブラジャーの人[saga]
2012/04/03(火) 01:20:40.56 ID:W2QIrgsC0
翌朝、一方通行が目覚めると、ベッドに打ち止めはいなかった。でも気配はする。気配どころか、食欲をそそる焼いたパンと、コーヒーの匂いもする。
「おはよー。朝ご飯持って来たよ、ってミサカはミサカはそろそろだと思って準備しておいたファインプレーを自我自賛してみたり」
「あー……、おォ」
「顔洗ってきて? 一緒に食べようよ」
「ン」
疲れている一方通行が楽できるよう、打ち止めは調理室のタマネギコックに頼んでルームサービス風の朝食を用意した。
ローテーブルに並べたそれをいただき、一方通行は服に着替える。
携帯端末に届いていたメールのチェックをし終わったら、打ち止めが、
「ひょっとして、王様とお出掛けするのかな?ってミサカはミサカは感を働かせてみる」
「あァ、旅行、旅行と浮かれてたのに期待外れだと思うが、行ってくる」
「へーき、へーき。このお城は広くて面白そうだし、マライヒ達も二、三日はいるんだって。退屈はしない、ってミサカはミサカは謝る必要がないことを告げてみる」
結局、一方通行が何の目的でマリネラに来たのか分からずじまいだが、そこにはもう、こだわらないことにした打ち止め。
「フィガロちゃんもいるしね」
「オマエゆうべの俺のハナシ聞いてたか?」
「?? 何をそんなに心配してるの?ってミサカはミサカは七歳児に敵意を持つあなたを不審に思ってみたり……」
「…………」
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