195:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:12:50.07 ID:pBo30ojn0
閉山直前とあって、第五鉱山は閑散としていた。
採掘に使っていたクレーン機械を解体するための作業員(姿のタマネギ)や、プレハブ小屋の中で書類を片付けている職員(姿のタマネギ)が十人程度いるだけだった。
「あれ、殿下だ。ここになんの用だろう」
「? 見慣れない少年もいるな。誰だ?」
手を止められるタマネギ隊員達が、車から降りてきた主君を出迎えにくる。自然と初対面の一方通行に視線が集まった。
「あ、ひょっとして、日本からおみえになるというお客様ですか? お二人だと聞いてましたが」
「そうだ。彼のお連れさんは宮殿に残っている。あー、話があるので、全員集めてくれないか?」
パタリロの命令で、数人のタマネギ隊員が四方に分散していった。気安い仲でも、統率はしっかりとれている。
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