197:ブラジャーの人[saga]
2012/04/04(水) 03:16:39.81 ID:pBo30ojn0
第五鉱山で働いていた彼らは、もう一週間以上ここで寝泊まりをしていたため、お客様が学園都市の人間だと、今初めて知る。
ウワサの学園都市の、それも「最強」と言う主君の言葉に、タマネギ達は色めき立った。
「そ、それは興味あるなぁ。どうやってダイヤを見つけるつもりなんですか!?」
「空飛べますか!? ビーム出せますか!? 透明になれますか!?」
(うるせェな……)
空は飛べる。ビームは……出そうと思えば出せるだろうが、それは『原子崩し』の十八番だ。透明には、なるのではなく、他の人間の目に映らないように錯覚させる方法で、姿を隠せることは出来ると思う。
いちいち回答を用意するも、口には出さない一方通行であった。
このお客様は、どうもあまり喋らないらしい。そう判断したタマネギ達は、パタリロに矛先を変えた。
「殿下は知ってるんでしょ。どうやるんです?」
「はっはっは。…………知らん」
タマネギ達は、また「えー?」である。
「やかましい。どうせすぐに分かることだ。みんな、閉山の準備を一時中断してくれ」
どんな方法かは見当もつかないが、とにかく国王命令だ。
一方通行の元に、鉱山の見取図や、デジタル画像処理された地層が映るノートパソコンが用意されたが、
「いらねェよ、そンなモン」
建物から出ていく一方通行にヘルメットを被せたほうがいいんじゃないかと、空気の読めない隊員が近づき、パタリロの足払いを受けてすっ転ぶ。
「いいから、お前達はもう黙って見ていろ」
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