24:ブラジャーの人[saga]
2012/03/08(木) 22:29:59.77 ID:j3onqwp00
「それでクビにならんのは何でなん」
「仕事に支障が出るのがこの右手のせいなら、クビにならないのも右手のおかげ、ってね」
未熟な若者が、しばしば道を踏みはずすのは万国共通である。それが異能を携えた学園都市の子供達なら、尚のこと。
上条の幻想殺しのおかげで、彼の通う学校はとても素行がいいらしい。他校の生徒も怖れをなしているそうだ。
環境改善が著しいため、学校側は上条に去ってほしくない。
「ほォ、それで<特別生活指導員>か」
「役職ついたおかげで給料上がったし、ありがてぇけど、なんかなぁ」
「なんでもいいじゃん。給料が上がったんならさ。俺なんて新車のローンが始まるから、これからおこづかい減らされちゃうんだもん」
そんなんで嘆いていては、子供が欲しいどころではないだろう。授かる様子がないので、浜面は新車を買ってしまったわけでもあるが。
「そうそう、浜面なに買ったって?」
「あ、やっと聞いてくれるのね! ほら、まず写真見せてやるよ」
打ち止めの妊娠に話題を取られていたが、ようやく自慢させてもらえると分かり、上機嫌で携帯端末を操作する浜面。
まずは上条に見せる。彼は端末を手渡されると、隣の一方通行にも見えるようにお互いの顔の間に端末を掲げた。
一方通行も興味があるのか、それを覗き込む。
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