260:ブラジャーの人[saga]
2012/04/14(土) 03:47:50.68 ID:HQn0c3FJ0
続いて一方通行が訪れたのは、パタリロの執務室だった。
「お、どうしたんですか。なんか機嫌悪そう」
「フィガロはどこだ」
「フィガロがどうかしましたか?」
「知らねェなら用はない」
「まぁ待って。すぐ調べられますよ」
重厚な造りの木製机から席をはずし、ステンレス製の机に移動するパタリロ。
十五畳ほどの部屋はこの二つの机をメインに棚が配置されていた。
散らかった室内を進み、一方通行は国王の横からパソコンのディスプレイを覗き込む。
「これは何だ」
「CIAのメインサーバー」
「…………はァ?」
「バンコランはフィガロに携帯端末を与えていないが、安全のために位置特定用の衛星受信機を持たせている。ゲーム機とピアスに」
「CIA? MI6じゃなくて?」
「衛星大国だからな、アメリカは。そこの友人に頼んで、CIA情報員だけに与えられる特別装備を貸してもらってるんだ。まったく職権濫用ですよ」
パタリロだけには言われたくない言葉である。
そしてCIAのメインサーバーに明らかに違法侵入している彼には、犯罪行為を云々する資格はないだろう。
フィガロの居所が知れるなら、そんなことにはこだわらない一方通行も同じだが。
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