284:ブラジャーの人[saga]
2012/04/19(木) 15:56:54.85 ID:4G7R8cdH0
「何だあれは!?」
「鳥か!?」
「飛行機か!?」
「いや、殿下だ!」
「おーい、ピンクダイヤで間違いないんだろーな〜」
砂利の上に張ったテントから、数人のタマネギ隊員が空を覗いている。聞き慣れた声が響いてきたので周囲を確認してみたら、それは空から降りてくるところだった。
「お早いお着きで。電話してから五分も経ってませんよ」
「思わずスーパーマンごっこをしてしまいました」
キャハハハハハハハと笑い合う、選ばれしエリート部隊の面々。パタリロを抱えて一緒に降りてきた一方通行はイラつく。
「……早く見せろ」
「そうそう。もし違ったら、今度は食堂吹っ飛ばされるくらいじゃ済まないぞ」
「食堂?」と首を傾げる部下を尻目に、パタリロは一方通行を連れてテントの中央に足を進めた。ゆうべの食堂の件は、未だ原因不明のままにしている。
鑑定用レンズを目に着けて原石を調べていたタマネギが、国王にそれらを譲り渡した。パタリロは照明の下で原石をくるくる回す。サイズは鶏卵より二回りほど大きい。
初めて見るパタリロの真剣な顔に、一方通行は少し感心する……が、それよりも、テーブルの上に他に三個も石があることの方が気になる。
そのうちひとつは、今パタリロの手の中にある石の三倍はありそうだ。
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