過去ログ - とある未来の通行止め その3
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295:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:32:04.26 ID:RWe9LCdy0

空いた小腹を満たしながら、そよ風に吹かれてチーク素材のデッキチェアに身を委ねる。

「このベッタベタな新婚旅行の風景に実は憧れてたの。夢が叶って大満足、ってミサカはミサカはメロンを欲してみたり」
「……食ってばっかの嫁だよな」

小さなテーブルに乗ったフルーツの盛り合わせ。フォークにメロンを刺し、一方通行は打ち止めの口元に甲斐甲斐しく運んだ。

適当に選んだ飲食店。案内された場所は、六畳ほどのバルコニー。いわゆるカップルシートになるようだ。
人目が無いのをいいことに、打ち止めは一方通行に給仕をさせている。

「もうすぐ暗くなる。そしたら城で晩飯だぞ」
「余裕です。だって二人分だもん、ってミサカはミサカはさらなる栄養を求めてみる。オレンジ」

これからもっと食べるようになるのだろう。マリネラに来てから明日で一週間になるが、腹の子供は、その間に四十グラムも重くなった。
打ち止めが食べる食物の栄養で育つのだと思うと、彼女の主張が正しいように感じる。
出産後のダイエットに心馳せることもあるが、それよりもまず子供を成長させることが大事と認識しているのだろう。

だが食べ過ぎが良くないことは確かな事実なので、その辺の手綱はしっかり取ろうと誓う一方通行であった。



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